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シリーズ「木津川市の文化財を巡る」第76回

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京都府木津川市

■神雄寺跡(かみおでらあと)出土品(市所有、府立山城郷土資料館保管)
史跡神雄寺跡は、城山台の開発で発見された奈良時代の寺院遺跡です。岡田国神社の南に広がる天神山と文廻池(ぶんまわりいけ)に面した谷に位置しており、山林内に小さな仏堂跡や塔跡などが発見されています。遺跡は、その重要性から平成27年3月10日に国史跡に指定されました。出土品についても、奈良時代の都城周辺における仏教文化と祭礼・法会(ほうえ)の実態を示し、学術的に貴重であるとして、出土品のうち911点が令和5年6月27日に国の重要文化財に指定されています。
代表的な出土品として、「万葉集」巻十所載の和歌とみられる「あきはきのしたはもみち」と墨書した歌木簡(うたもっかん)、正倉院に類例のある陶器製腰鼓(ようこ)、須弥山(しゅみせん)あるいは極楽浄土の風景を表現したとみられる彩釉山水陶器(さいゆうさんすいとうき)などが挙げられ、いずれも極めて希少なものです。その他、奈良三彩、仏堂内に安置されていたと思われる塑像(そぞう)や塼(せん)、仏教行事で使用され投棄された多量の灯明皿(とうみょうざら)、寺名を示す「神雄寺」「神雄」「神尾」などと書かれた墨書土器などがあります。
これら指定された出土品の一部は、府立山城郷土資料館に常設展示される予定です。

問合せ:文化財保護課
【電話】75-1232

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