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自治体の皆さまへ

シリーズ健康エッセイ vol.135

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京都府木津川市

■「最近テレビの音量が大きい」と言われたら~補聴器のお話~
ほりなか耳鼻咽喉科 堀中昭良医師

ある程度の年齢になると、個人差はありますが聴力は低下していきます。

「テレビの音量が大きい」
「聞き返しすることが増えた」
「聞き間違えをすることが増えた」
これらに当てはまることがあったら、まずは今の聴力を正しく知ることが大切です。

よくあるのが、「まだ補聴器をつけるほどじゃない」と先延ばしにし、いよいよ困って耳鼻咽喉科を受診されたときにはかなり聴力が落ちてしまっているというパターンです。

補聴器はかなり聴力(聞こえ)が悪くなってから装用するものと思われがちですが、実は聴力がまだ残っているうちから正しく装用することで、ことばを聞き取る力の維持が期待できます。補聴器で聞こえのサポートをしてあげると、聞き直したり会話についていけないことが減って、おしゃべりが楽しくなります。

残念なのが、「よそで補聴器を買ったけど合わないからつけていない」と患者様からよくお聞きすることです。補聴器は「買って終わり」ではなく、ご自身に合うように定期的にきちんと調整する必要があることがあまり知られていません。当院では広い聴力検査室に充実した設備をそろえ、必要な方にはゆっくりお時間を取れる補聴器外来をご案内しています。購入しなくてもまずは日常でお試しできます。他所で補聴器を購入された方も、まずはご相談ください。院長は補聴器相談医ですので、補聴器購入補助に関する各種申請について対応できます。

聞こえに関わらず、シニアの方には耳のメンテナンスのためぜひ一度耳鼻咽喉科受診をおすすめします。知らないうちにカチカチの耳垢がごそっとたまっていたり、逆に耳の触りすぎでぷくっと腫れていたりします。適切な処置をすることで、聞こえの維持につながりますよ。

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