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シリーズ「木津川市の文化財を巡る」 第77回

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京都府木津川市

■岡田国神社文書 附 文書箱(おかだくにじんじゃもんじょつけたりもんじょばこ)1合(個人、京都府立山城郷土資料館寄託)
岡田国神社文書は、木津川市木津の岡田国神社の宮司家に伝来した史料です。岡田国神社は木津郷(江戸時代の小寺、大路、千童子、枝、上津の5か村)全体の氏神で、菅原道真を祭神とすることから江戸時代までは天神宮または天神社と称されていました。岡田国神社文書は、室町時代から明治までの史料76点が令和6年3月に京都府指定文化財となりました。室町時代に記された史料の中で、応永33年(1426年)の注文(ある事柄の調査要件明細書)は、神楽の様子など当時の祭礼の様子を伝え、明応年間(1492〜1501年)に書写された神事記録は、文明9年(1477年)から明応元年(1492年)までの神事の様子や木津での合戦の様子を伝えています。文明9年10月、大内氏の軍勢によって木津が攻められたときの様子を「木津庄(きづのしょう)カマエヤフレ(構え破れ)候(そうろう)、ウ(失せ)せ候」と記し、その焼亡の規模の大きさを伝えています。地元に伝わる中世の紙に書かれた文字史料は極めて珍しく、断片的ながら中世の神社や村落について知る上で大変貴重な史料です。

問合せ:文化財保護課
【電話】75-1232

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