丹波の漆の歴史は約1300年もの昔、奈良時代初期に確認できます。福知山市夜久野地域で生産されていた「丹波漆」は古くから質の高さを評価されており、江戸時代の福知山藩はその奨励に努めました。全国各地の漆の生産地が姿を消した今も、NPO法人丹波漆はその歴史と伝統を今も守り続けています。この活動が評価され、令和6年10月、文化庁が定める選定保存技術「日本産漆生産・精製」の保存団体に認められました。
漆の魅力を広く伝えるため、やくの木と漆の館(夜久野町平野)では、丹波漆の歴史や伝統を展示するとともに漆に親しむ体験教室などを実施しています。
表紙は濾し紙で漆を包み込み、不純物を取り除く工程の様子。
漆は自らの重みで艶やかに流れ落ちていきます。
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