■出演者Interview
◆「わが星」への参加 勧めてくれてありがとう
田中久留珠(たなかくるみ)さん
○練習を通してできたたくさんの経験
上豊富小学校4年生の田中久留珠(たなかくるみ)さんは「お母さんに勧められて、『わが星』に挑戦しました」と話します。
「学校の学習発表会で先生に『女優みたい』と褒められたことがあって、自信を持って参加しました。初めての練習ではみんな緊張で静かでした。でも、少しずつ話しかけたりするうちに、だんだんと友だちができました」
田中さんが一番苦労したのはダンスの練習でした。
「ダンスは初めてで、最初は全然できなくて悔しかったです。家で練習を重ねるうちに少しずつ踊れるようになりました。今はみんなと動きを合わせるのが楽しいです」と振り返ります。
ダンスの中には田中さんが考えた振り付けもあるそうです。
「振り付けが採用されたときは驚きました。『私の振り付けで本当にいいのかな』と思いましたが嬉しかったです。みんな一生懸命演じるので、ぜひ観に来てください。それから、お父さん、お母さん、『わが星』は色んな人と友だちになれてとても楽しいです。勧めてくれてありがとう」
◆力を発揮できる場所を誰もが探しているのでは
原田翔(はらだしょう)さん
○芝居もダンスも本格的頑張らないと
社会人の原田翔(はらだしょう)さんは、学生時代に演劇部に参加していた経験から、「わが星」への参加を決めました。
「市役所が主催するので簡単なものだろうと考えていましたが、実際は芝居もダンスもかなりハードでした。特に難しいのはラップ風に単語やセリフを歌うシーンです。10代のメンバーは飲み込みが早いことにとても驚きました。私も負けずに頑張らないと」
そして、「わが星」は、単なる練習と発表の場だけではないと話します。
「『わが星』の舞台をみんなで創り上げるうちに、参加者の福知山への愛着形成にもなるのではと、ふと思いました。一緒に練習した人、一緒に練習した場所、そして観に来てくれる人たち。普段の生活でなかなかない経験です」
また、練習やプレ公演を振り返りながらこう続けます。「誰しもが力を発揮できる場所を探していると思います。演劇に限らず、地域行事とかでも。私にとって『わが星』がまさにそんな場所でした。このような事業や地域の取り組みは、福知山をさらに活気のある街にすると思います」
■プレ公演観覧者の声
福知山版「わが星」のみどころ
・初めて舞台を見ましたが、皆さん息ぴったりで凄かったです。本番も絶対観に行きます。
・舞台の上での役者の人たちは、凄く輝いて見えました。
・熱演と脚本のリズムにだんだんと引き込まれていきました。どなたの演技も見応えがありました。
・出演者それぞれの個性が、自然な感じで舞台に溶け合って素敵な舞台でした。
■福知山でしか見られない舞台に
演出:佐藤剛史(さとうつよし)さん
昭和38年生まれ。愛知県出身の劇作家。演劇企画「伽藍博物堂(がらんはくぶつどう)」主宰。日本初の公立文化事業団「SPAC」の事業をはじめ、市民参加演劇やワークショップを数多く行っている。計7回もの「わが星」の演出経験を持ち、出演者の特徴を生かす多様な演出を得意とする。
「わが星」の演出をしてほしい、とお話をいただいた時、参加者の年齢や経験の幅が広いことに驚きました。演劇未経験者が多いため、演技力に頼る部分はここぞという部分のみに絞り込みながらも、出演者から出たアイデアはなるべく作品に反映し、「自分たちの舞台」という意識を持ってもらえるようにしています。
厚生会館のホールの形状に合わせ、特設の舞台を設置するなど舞台空間を工夫しました。市民自らが参加することもあり、福知山でしか見られない舞台といえるでしょう。さまざまな仕掛けに乗って繰り広げられる舞台上の日常生活が、きっとあなたの何気ない日常生活の輝きを教えてくれます。
■「わが星」の公演日程
上演日時:(開場は30分前・上演時間は約80分)
※2月24日(月・振)11時の公演は、小さなお子様連れも安心して楽しめる公演です。詳細は下記二次元コード(本紙参照)からご覧ください。
会場:厚生会館
近隣の有料駐車場をご利用ください。
厚生会館前の駐車場は、身体障害者や関係者用の駐車場となります。
料金:無料(予約が必要)
予約は二次元コードから。空席がある場合は予約なしでも入場できます。スマートフォンからの予約が難しい人は厚生会館(【電話・FAX】22-4955)へ
厚生会館に観に来てください!
問合せ:文化・スポーツ振興課
【電話】24-7033【FAX】23-6537
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