私たちの心のふるさと、あやべ水源の里。その活動を順に紹介しながら、集落の元気のヒミツや日々の生活を楽しく暮らすコツを探ります。
■水源の里・古屋
▽多くの人に支えられて
「大好きなこの土地を、絶対に廃村にしたくないという思いで活動を続けてきた」と語るのは、水源の里・古屋代表の渡邉和重さん。現在2世帯3人の集落は、府内でも最小です。水源の里に加入した平成18年、6世帯7人だった古屋は限界集落として全国で注目され、学術研究や観光、後に発足した住民の生活を支援する組織「古屋でがんばろう会(秋山道男・当時会長)」などのボランティア活動に、現在では年間3000人が集落を訪れます。
古屋では集落に群生する800本を超すトチノキからトチの実を収穫。トチもちやおかき、あられ、クッキーなどに加工し販売しています。渡邉さんは「おばあちゃんの味として愛されてきた。今はUターン者が引き継いで生産してくれている。集落の未来に希望を託すことができて本当にうれしい」と話しました。
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