里山暮らし里山ねっと・あやべ(滋野浩毅理事長)は12月8~10日、シブヤ大学(左京泰明代表理事)と共同で綾部里山交流大学の里山暮らし体験ツアーを開催。都市住民が本市の住民と、農作業や散策を通じて交流しました。
■綾部里山交流大学とは
平成19年に設立された。地域住民が都市住民と交流し里山ビジネスや地域づくりを学び、関係人口の創出や定住促進を目的に事業を展開。これまで学生や社会人など約8000人以上が受講した。当初は全国から有名講師を招いて宿泊を伴う集中合宿型で実施。現在は、市民が講師を務める日帰り参加型を中心に「あやべなまち旅」「天職観光」などの事業を行っている。
■シブヤ大学とは
平成16年に東京都渋谷区で特定非営利活動法人として設立。「誰でも無料で学べる、まちの学び場」として活動している。全国のいろいろな場所やオンラインで地域振興や環境問題、伝統・文化、働き方や生き方を見つめ直すワークショップなど多様な授業を開催。これまで1400を超える講座に約3万6千人超が参加している。
■上林を舞台に田舎暮らしを学ぶ
同ツアー事業は今年で2回目。昨年は9人が市内で農泊し、山崎市長との意見交換や寺山の散策などが行われました。
今回は、東京都や埼玉県、京都市などから9人が参加。初日は6人が、里山交流研修センターで懇親会を実施後、市天文館パオを訪れ、反射望遠鏡で土星やオリオン大星雲などを観察しました。
二日目は睦寄町の二王の栖(すみか)で、昼食をとった後、ネイチャーガイドの児玉裕美さんと君尾山を散策/自然農を実践する野田尚さんと農業体験/二王の栖の従業員、山下恭平さんと薪割り体験―に参加。あやべ温泉で疲れをとった後は、上林で宿泊しました。
最終日は、体験の振り返りからスタート。参加者は憧れていた田舎生活がそのまま再現されていた/人生感が変わる出会いがあった/誰にも相談できなかった悩みを初めて会った人だからこそ打ち明けることができた―などの感想を共有しました。その後「書き納め」と題して書道を体験。黒谷和紙に自分の思いや目標などを記し、旅を締めくくります。
参加者は「綾部の星空に感動した。朝の凛とした静けさや空気の清々しさに癒された」などと話し、地元住民の日常が、都会からの参加者にとっては貴重な体験であることを教えてくれました。
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