今回は、11月11日に開催された同研究集会の内容をお知らせします。
「言葉の責任、ネットの被害者・加害者にならないために〜命の大切さ、人生の大切さ、あきらめない心〜」
スマイリーキクチさん
■疑う感性でデマに流されない
講師のスマイリーキクチさんは、「過去に起きた殺人事件の共犯者だ」というインターネット掲示板への事実無根の書き込みによって、20年以上も誹謗中傷を受けました。スマイリーキクチさんへの脅迫等で立件された人の多くがデマを本気で信じ、正義感で誹謗中傷をしていたといいます。そのため「自分が本当に正しいのか、疑う感性を持たないと加害者になる可能性がある」と強調。そして「多くの人が気軽に利用するSNSでは誤った情報を拡散させることがある。誰でも発信者になれるが、軽い気持ちで発信したことが他人を傷つける可能性がある/自身にも重い責任が伴う/未来を狭めてしまう―ことを知ってほしい」と呼び掛けました。
■自分の言葉に責任を持ち発信を
スマイリーキクチさんは、誹謗中傷がきっかけで自ら命を絶った人のケース等を紹介し、大人は子どもにSNSの使い方や危険性をしっかりと教えるべきであると主張。最後に、誹謗中傷をなくすために「実名で書けないことは匿名でも書き込まない」「スマホのコントロールよりも感情のコントロールが大切」だと訴えました。
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