■行く年来る年
あけましておめでとうございます、と言いたいところですが新年早々、能登半島地震や羽田空港での事故など不穏な出来事が重なる事態に―。被災された方にお見舞い申し上げると同時に、本市からも消防士や保健師、給水車の派遣などできる限りの支援に努めているところです。
さて皆さんにとって昨年はどんな一年だったでしょうか。綾部市ではこの一年で大きな事業が複数完成しました。春には市道宮代豊里線が踏切拡幅工事を終え、また里山交流研修センターも竣工しました。そして11月には待望のあやテラスが完成、子育て施設や図書館、ホールが好評をいただいており、都市機能整備の重要性を再認識しました。ただ、夏の台風被害は大きな傷跡を西部地域に残し、〝想定外を想定する〞難しさを痛感しました。今後は犀川の改修を府と連携し進めていきます。一方で新型コロナの感染も一段落し、社会経済活動に賑わいが戻ってきました。5年ぶりに開催された八社大祭で神輿を担ぐ人や観客の満面の笑顔を目の当たりにし、それまでの様々な苦労が思い出され感慨深いものがありました。
年が明けて、来年度の予算編成作業が佳境に入っています。西部地域の防災センターの立ち上げ、旧図書館や綾部幼稚園、市民センター跡地の活用の事業化、市民プールやあやべ球場の改修工事も進めていきます。まちづくりの青写真である都市計画マスタープランの見直しも予定されています。辰年は大きな変化が起きるとも言われますが、市民の命と生活を守ることを前提に、第六次綾部市総合計画のスローガンでもある「一人ひとりの幸せをみんなで紡いで実現できるまちづくり」に努めます。被災地に思いを寄せつつ、ふるさとのために邁進することを年頭の抱負といたします。
山崎善也(綾部市長)
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