令和6年度当初予算～住み続けられるまちの実現に向けて～

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令和6年度の当初予算が3月22日、市議会3月定例会で可決されました。能登半島地震などを受け防災・減災対策を推進。市民の安全・安心と子育て環境の充実などに重点を置き〝住み続けられる〞まちづくりを進めます。

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◇3年連続過去最大規模
令和6年度の当初予算は、一般会計196億8706万円で、前年度より5・7パーセント増。人件費や物価高騰などによる物件費の増加により、3年連続で過去最大規模となりました。
国からの補助金などを有効に活用するため、令和6年度に予定していた吉美小学校の大規模改修や、農地中間管理機構関連農地整備事業などを令和5年度3月補正予算に前倒して計上。令和6年度の実質的な予算額は、前倒しの予算と合わせると197億409万円(前年度対比3・7パーセント増)です。

◇将来の財政負担軽減へ努力
歳入では、自主財源の柱である市税収入が46億2055万円(同0・4パーセント増)。個人市民税が定額減税の影響で減る一方、固定資産税のうち償却資産に係る課税分が増え、全体では微増となる見通しです。
また、市債(借入金)は、同24・8パーセント増の16億9660万円。西部地域振興センター・防災拠点施設などの建設によるもので返済に対して国の財政措置率が高い過疎対策事業債を活用するなど、将来の財政負担の軽減に努めます。

◇安全・安心、子育てに重点配分
歳出では、昨年8月の台風7号と能登半島地震の災害対応を教訓に、減災に向けた予防対策や災害時の応急対策を推進。さらに、子ども政策を推進するため、組織を強化し、子どもや子育て家庭への重層的な支援に注力します。このほか、「医・職・住・教育・情報発信」をキーワードにきめ細やかな住民サービスを実施。将来にわたって持続可能なまちづくりを目指します。

[医]誰もが安心して住み続けられる優しいまちづくり
・こども発達支援拠点施設整備事業費　447,784千円
旧綾部幼稚園施設を活用し、子どもの発達を総合的に支援する拠点施設を整備
・こども家庭センター整備事業費　16,836千円
保健福祉センターの一部を改修し、こども家庭センターを設置
・母子保健デジタル推進事業費　440千円
予防接種の記録などをスマートフォンで管理できるアプリケーションを導入
・高齢者等見守りサービス補助金交付事業費　903千円

[職]ものづくり産業を振興し、雇用の場と人材の確保
・みんなで守る綾部の山林事業費　7,000千円
個人や林業経営体による森林整備等を支援
・農作物高温対策事業費　13,000千円
夏の猛暑に備え、農作物の高温対策のための機器導入等を支援
・あやべ温泉等施設改修事業費(キャンプ場整備)　6,928千円
車両をテントに横付けできるよう園内通路を整備
・ものづくり企業振興補助金　40,200千円
生産設備の導入や展示会、商談会への出展、従業員の健康増進などの福利厚生等の取り組みを支援

[住]環境に優しく、安全安心で元気なまちづくり
・西部地域振興センター整備事業費　44,541千円
・西部地域消防防災拠点施設整備事業費等　255,715千円
・高齢者等ごみ出し支援戸別収集事業費　3,414千円
=本紙裏面参照
・生ごみ処理機購入費補助金　400千円
家庭から出るごみの減量及び資源化を図るため、生ごみ処理機の購入を支援
・自治会女性活躍促進事業費　250千円
自治会組織における男女共同参画意識の醸成を図るため、ワークショップ等を開催
・新都市公園整備事業費　118,503千円
・綾部駅北駐輪場整備事業費　41,491千円

[教育情報発信]次世代を担う子どもたちを育み豊かな社会をつくる　情報発信に努め綾部ファンを増やす
・小学校トイレ改修事業費(東八田小学校)　15,254千円
・情報発信拡充事業費　930千円
グラフ誌を作成
・全国足利氏ゆかりの会活動費　570千円
全国の足利氏にゆかりのある団体で組織する会の総会を20年ぶりに綾部市で開催
・第6次綾部市総合計画後期基本計画等策定費　6,890千円
「第6次綾部市総合計画後期基本計画」の策定と「第2期綾部市まち・ひと・しごと創生総合戦略」の改定に向けた意識調査等を実施

[災害]台風7号災害と能登半島地震を教訓とした予防対策と緊急時対応
◇復旧対策
・普通河川整備事業費　10,000千円
令和5年の台風7号災害により、河川護岸の浸食が著しいことから、早期の復旧を実施

◇予防対策
・木造住宅耐震診断士派遣事業費　2,765千円
・木造住宅耐震改修費補助事業費　14,400千円
木造住宅の耐震改修に係る助成を行い、早期の耐震化工事を促進
・災害時応急対策整備事業費　8,414千円
大規模災害時の避難場所の体制強化を図るため、避難所に必要となる備蓄物資を配備

■令和5年度へ前倒した事業(令和5年度3月補正予算)
・農地中間管理機構関連農地整備事業費　6,200千円
・小学校大規模改修事業費(吉美小学校分)　10,824千円
・(下水道事業会計)長寿命化対策事業費　60,000千円