昨年度、市の定住サポート総合窓口を通じて移住した人は36世帯82人。人数は、平成29年度の79人を超え、過去最多になりました。
◇移住相談も高水準
コロナ禍以降、地方移住への関心の高まりが続いています。同窓口への移住相談は、令和元年度が延べ707件だったのに対し、2年度は2714件と急増。以降も高い水準で推移し、昨年度は2455件もの相談が電話やメール等で寄せられました。
こうした中、同窓口では/対面やオンラインでの空き家紹介/就農・就職相談/地域住民との顔合わせへの同行―などで、本市への移住を考える人を後押し。きめ細かなサポートや、ホームページ等を通じて綾部での暮らしの魅力をPRすることで、定住促進につなげています。
◇空き家の利活用を推進
移住者の受け入れを加速するには、空き家の有効活用が鍵になります。市は令和4年度、市自治会連合会と共同で「空き家調査」を実施。調査結果を基に、空き家の売却や貸し出しを考えている持ち主に、空き家バンクへの登録を呼び掛けました。
また、空き家相談会を毎月開催。空き家が老朽化する前に、宅地建物取引業者や司法書士に相談できる機会を提供しています。空き家バンクへの登録は約80件。今後も、空き家を移住者受け入れの大切な資源と考え、掘り起こしを進めます。空き家の利活用にご協力ください。空き家バンクに関する相談・問い合わせは定住・地域政策課【電話】42-4270へ。
■移住者interview
◇人のつながり心地良い
北島武虎(たけとら)さん(西坂町)
2月に京都市から妻と2人で移住しました。綾部を選んだきっかけは、車の窓から見えた田園風景。ドライブで丹後へ向かう道中に広がる景色が心に残っていて「どんなところだろう」と興味を持ちました。その後、京都市のサテライトオフィスで移住相談をしたり、綾部市を実際に訪れ地元の人と交流したりするうちに移住を決意。引っ越してからは、周りの人がいつも何かと気にかけて声を掛けてくださり、ありがたいです。人の温かさや距離感が心地良く感じます。
◇親身な対応が移住の後押しに
中澤悠(ゆう)さん(上杉町)
自然に囲まれた里山での暮らしに憧れを抱いていました。そんな中、福知山市で古民家を購入した友人に触発され、物件探しをスタートしました。綾部市の空き家バンクの物件が目に留まり、昨年9月に妻と3人の子どもと舞鶴市から移住。市の担当の人が、親身になって住まい探しの相談に乗ってくれたことも決断の後押しになりました。移住を機に始めた農業は、近所の人が親切に教えてくれたり、手助けしてくれたりするので感謝しています。子どもも、広い敷地で伸び伸び過ごせて楽しそうです。
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