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自治体の皆さまへ

安心して暮らし続けるために―成年後見支援センターを開設

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京都府綾部市

成年後見は、認知症や障害などで判断能力が低下しても、安心して本人らしい生活が続けられるよう、権利を守り、保護・支援するための制度です。市は6月、市役所地域包括支援課と川糸町の福祉ホール内(運営:市社会福祉協議会)に成年後見支援センター「こうけん・あやべ」(愛称)を開設。相談窓口を明確化し、利便性の向上を図ります。

◇市内で約80人が利用
市では現在、約80人がこの制度を利用していますが、高齢化を背景に、利用者は今後も増加する見込みです。これまでも、市と社会福祉協議会とは、それぞれ成年後見制度を必要とする人へ支援を行ってきました。今回のセンター設置により、連携をさらに充実。今後は、司法関係者や金融・医療機関などとも連携を深め、住み慣れたまちで安心して暮らせるまちづくりを進めます。

◇財産管理や契約を支援
成年後見人等(成年後見人、保佐人、補助人)は、本人の思いを尊重しながら意思決定を支援し、金銭や不動産などの「財産管理」と、施設入所の契約や福祉サービスを受けるための手続きといった「身上保護」を行います。

◇まずは相談を
こうけん・あやべでは、制度の利用に関する相談などを随時受け付けています。困りごとや不安がある人は、地域包括支援課【電話】42-4262または同協議会【電話】43-2881へ。

■センターの役割
(1)制度の周知・啓発
制度についての情報発信、研修会の開催などを行います。

(2)相談支援
本人、家族、関係機関などからの制度に関する相談に乗ります。

(3)申立者へのアドバイス
本人にふさわしい成年後見制度の利用に向けたアドバイスをします。

(4)後見人(親族など)の支援
成年後見人などからの相談対応や関係機関との連携により、後見人の活動を支援します。

■インタビュー
市社会福祉協議会
荒川美佳さん 上田智康さん

『専門職が連携して対応』
これまでから、月1回の成年後見相談を開催するなど、独自の支援を行ってきました。現在は、法人として5人の成年後見業務も行っています。
今回のセンター設置で相談窓口が分かりやすくなっただけでなく、困りごとのある人の相談に対して専門職が連携して対応できる体制になったと感じています。判断能力が低下しても自分らしく生活を続けられるように、まずは成年後見制度を知っていただくことが大事です。ぜひ気軽にご相談ください。

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