■シニアが幸せに活躍する仕事
市内には製造、建設、運送、医療、福祉、情報通信、港湾に関する仕事などバランス良くさまざまな仕事があり、独自の特色を持った魅力的な事業所が約3,300も所在しています。
今回はその中からシニアが輝く「京都交通株式会社 舞鶴営業所」を紹介。入社42年目、67歳の武田孝一さんに話を伺いました。
◇お客さまを安全に運ぶ仕事
バスの運転手として、市内を走るローカル線、京阪神へ走る高速線、団体客などを送迎する貸し切り業務をこなしています。お客さまの命を預かる大変な仕事ですが、バスがないと移動できない人は多く、そうした人たちを安全に目的地までお送りする大切な仕事にやりがいを感じます。
◇お客さまから幸せをもらう
お客さまから「安全に運転してくれてありがとう」など感謝の言葉をかけていただくと、とても幸せな気持ちになります。その言葉で「次も頑張ろう」と思えます。また、若い頃、田井・野原などの路線バスを運転していましたが、その頃乗せていた子ども達は、今はもう40歳を超えています。でもいまだに覚えてくれていて、スーパーなどで「おっちゃん!」と声をかけてくれます。とてもうれしいことです。そしてこれはバス運転手の良いところですが、自分の子ども達の修学旅行にバスの運転手として行かせてもらいました。今会社で働く若い社員も、それを楽しみにしています。
大変なこともあります。お客さまは高齢者が多く、少しの揺れでもけがをする可能性があります。そのため、停車・発進、ハンドル操作には特に気を使って、繊細な運転を心がけています。
◇未経験のシニアも自分のペースで活躍できる
会社には定年退職後に未経験で入社する人もいます。大型免許を持っていなくても入社可能です。そんな人でも、免許取得支援や取得後の研修、先輩のサポートがとても充実しているので、安心してドライバーとしての道を歩むことができます。独り立ちした後も、ドライバーが運転に集中できるよう、事前に注意すべき道を会社が調べてくれるなど、しっかりしたサポート体制があり、ドライバーとしてありがたい環境が整っています。また、自分の体調や家庭の事情などでフルタイム以外で働きたい人は、勤務日数が3分の2になる働き方を選択することもでき、みんなが自分のペースで活躍できる会社です。
◇まだまだ元気に働きたい
働くことは私の生きがいです。定年退職後、家にずっといるより仕事をしている方が健康的だと思いますし、ここには年齢に関係なく話ができる最高の仲間がいます。給料で7人いる孫にお小遣いもあげられます。
会社には75歳でも現役で働いている人がいます。その人を目標に、私もできるだけ長く、元気に働きたいと思います。
■企業データ
舞鶴市の公共交通の一角を担う京都交通(株)舞鶴営業所。約70人が勤務している。ドライバーの平均年齢は55.1歳で、大型免許を持っていなくても入社可能。入社後、自動車教習所で大型免許を取得した後も空車バスでの教習、最寄りバス停までの回送業務などで運転技術を習得。入社後3か月は先輩社員が横について指導するなど、教育体制が整っている。免許取得費用の貸し付け制度もあり、取得期間中も給与を支給。免許取得後、研修期間中でも、始業点検から終業点検までの時間
で賃金計算がされる。基本給に加え、走行キロ手当や出張手当、ワンマン手当など頑張りが給与に反映される体制が整っている。賞与は年2回支給され、昇給あり。昨年は全社員が昇給。所定の公休に加え、有給休暇など各種休暇制度あり。勤務時間は運行ダイヤによって異なるが、ダイヤ間の空き時間は、休息など自由に時間を活用することができる。定時嘱託勤務を選択すると、勤務日数が正社員の3分の2になるなど、柔軟性のある働き方も可能。健康状態や認知機能などの検査も定期的に厳しく実施している。なお、シニアに限らず、パートなど子育て中の母親向けの仕事もあり、老若男女が活躍する会社である。
■京都労働局と雇用対策協定を締結
市と京都労働局は、これまで市就業支援センターを両者で運営するなど、地域の雇用対策に取り組んできました。これまでの取り組み実績を生かし、今後さらなる連携強化を目指すため、11月6日に雇用対策協定を締結しました。今後、シニア活躍応援就職フェアをはじめ、この協定に基づく、さらなる雇用対策への取り組みを進めていきます。
■シニア活躍応援 就職フェア
日時:12月13日(水)13時30分~15時
場所:総合文化会館
内容:合同企業説明会。詳しくは市ホームページで確認を。右コードからアクセス可
※二次元コードは本誌またはPDF版をご覧下さい。
京都交通(株)も参加!
対象:おおむね55歳以上の求職者
問合せ:産業創造・雇用促進課
【電話】66-1021
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