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~FINAL~まいづる花図鑑 vol.200

20/25

京都府舞鶴市

平成18年5月号から連載を始めた「まいづる花図鑑」は、今回で記念すべき200回目を迎えますが、節目となる今回で最終号とさせていただきます。掲載当初から執筆と花の写真を提供いただいた瓜生勝朗さんには大変お世話になりました。最終号は瓜生さんのコメントと併せてお送りします。

■瓜生さんからのメッセージ
「まいづる花図鑑」を200回も掲載していただき、舞鶴の花を紹介できたことに感謝しています。平成18年に掲載企画の話をもらった時は、まさかこんなに続くとは思っていませんでした。読者の皆さんがおられたからこそ、ここまで続けることができました。掲載された花を見た人が実際に探しに行けるように、季節に合った花を紹介することを心掛けていました。しかし、冬は咲いている花が少なく、これだけ続くと花を探すのも大変だったのが本音です。それでも、読者の皆さんにしっかりとした情報を伝えたいという思いで資料を改めて調べ直すなど、私自身も再度勉強するきっかけとなりました。
実は、掲載を続ける中で失敗が2つありました。1つ目は「ウツボグサ」という花を2度紹介してしまったこと。2つ目は「ミヤマカタバミ」という花の名称を誤って掲載してしまったこと。気付いたときは、後悔したものです。掲載を続けていると、うれしいこともあります。読者の人から「この花の別名や地域での呼び名はありますか。食べられますか」などと直接電話をもらうこともありました。この時は、続けてきたことが実を結んだ気がしましたね。
最終号ということで、とても珍しい花を紹介します。私は長い間、舞鶴でさまざまな花を見てきましたが、人生でこの1度しか見ていない貴重な花です。ぜひ特別な花を探してみてください。17年間ご愛読いただきありがとうございました。

■ムヨウラン(ラン科)
東北地方から九州の常緑広葉樹林下に分布するが、個体数は少ない。長い菌根を腐葉土に伸ばす腐生植物。茎は1株から1~3本が出て高さ30センチほど、葉緑素のない袴(はかま)状の短い葉をまばらに付ける。春から夏にかけて茎の先に花序を出し数個の花を付ける。花は初め、白濁色で後に黄褐色となる。長さは2センチで唇弁は3裂する。5年前の7月、市内の山に登ったとき、前を歩いている人に「この花は何ですか」と聞かれたので、見てみると、この花が1本咲いていた。名前は漢字にすると「無葉蘭」で葉がないことから。京都府絶滅寸前種。
協力:瓜生勝朗 氏

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