■ノリウツギ(アジサイ科)
日当たりの良い山地に生える落葉低木。高さは2〜3メートル、まれに高さ5メートル、太さ10センチを超えるものもある。樹皮は不規則にはがれ灰白色。葉は葉柄があり対生し、長さ5〜15センチの楕円形で先はとがる。夏、枝先に円錐花序を出し、たくさんの両性花とその周りに長さ1〜2センチの白色の装飾花を付ける。名前の由来は「糊空木(のりうつぎ)」で、幹が中空で内皮の粘液が紙を漉(す)く時に糊として使われたことから。別名「サビタ」と呼ばれ、根で作ったパイプを「サビタパイプ」という。
協力:瓜生勝朗氏
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