■始まっています 地域での共生
◇大浦地域
今年7月に神奈川県川崎市から野原地区に移住されたブリトニーさんとノラさん。
テレワークのため、どこからでも仕事ができる中、国内の数ある候補地から舞鶴を選択した。自然など地理的な側面はもちろん、地域全体で移住に関するサポートを行ったことも決め手の一つ。地域の人も移住を歓迎し、ブリトニーさん、ノラさんも積極的に交流している。
テレワークで家にこもりがちになるので、ご近所付き合いはとてもうれしいです。地域の一員として清掃活動や夏祭り、小学校の授業への参加など、地域での行事には積極的に参加しています。私たちは英語、地域の人は日本語と言葉の壁はありますが、笑顔を心がけ、身ぶり手ぶりも交えることで通じ合うことができます。大雨の後に家の掃除を頑張っていたら地域の人が声をかけてくれたり、野菜やカニをいただいたりと、とてもお世話になっています。今後は素晴らしい地域の食材を使ったヨーロッパ風の料理を提供するカフェを開いてみたいです。
ブリトニーさん アメリカ出身
ノラさん フランス出身
地域の声
最初は外国人なのでしゃべりにくいかな、ちゃんと会話できるかなって不安だったけど、会ってみるとすごく陽気で優しくて、話しやすかったです。外国人が周りにいなくて、日本人としか話をしたことがなかったので、外国人が近くに来てくれてドキドキしたけれど、うれしいです。カフェをやりたいって言っていたので、今からとても楽しみです。小学校の授業に来てくれた時には、大浦のことを真剣に考えてくれていることを知りました。今度は英語を教えてもらったり、日本語を教えてあげたり、外国の文化も知りたいです。
大浦小学校
5年 亀井湊翔くん、髙井啓生くん、松尾陽菜さん、6年 糀谷鈴音さん
◇加佐地域
令和2年に日本人の夫とシンガポールから大俣地区に移住されたキレンさん。地域でシンガポール料理店を営んでいるが、開店は地域の人の協力があり実現した。店舗は地域の集会所を借り、改修して使用している。またお店以外でも、シンガポール料理教室を開催するなど、地域と積極的に交流している。
自分の時間がほしい時はその時間を作ることができ、つながりを作ろうと思ったら近所の人とつながれる。「ちょうどいい」舞鶴の環境はとても好きです。引っ越してきた時から、地域の皆さんは温かく迎えてくれてとても親切でした。何か困ったことがあれば近所の人が気付いて助けてくれます。今では、米や野菜や肉なども分けてくれます。いつも親切にしてくれる地域の皆さんのために、私にできることは何かをずっと考えています。今後は高齢者のお宅へ温かい料理を届けたり、閉店時間は店内を交流スペースとして開放したりして、受けた恩を返していきたいです。
キレンさん シンガポール出身
地域の声 井上綾子さん
何かあればお手伝いに行っています。キレンさんは人懐っこくて、初対面でも誰とでも仲良くなれる人です。その人柄や、娘と同じくらいの年齢なこともあって「綾子さん頼むよ」って言われるとついつい引き受けてしまいます。両親が遠方のため心細い事もあると思うので、少しでも力になってあげたいと思います。
今では地域にすっかり溶け込んでいて、昔からずっと大俣に住んでいる人みたいです。若い人が地域に入ってきてくれると活気が出るので良いですね。キレンさんが移住して来られて良かったです。
担当:地域づくり支援課
<この記事についてアンケートにご協力ください。>