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自治体の皆さまへ

10年後、20年後の未来でも安心して受けられる医療提供体制の確保へ(2)

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京都府舞鶴市

■地域医療シンポジウム
◇第二部パネルディスカッションの内容を一部紹介
パネラー 一人ひとりから、所属する機関が地域で果たしている役割、直面している課題等について説明し、その後、それぞれの課題について議論しました。
テーマ:医療現場の現状と今後の展望
コーディネーター:市立舞鶴市民病院病院長 井上重洋氏
パネラー:
京都府立医科大学医療センター所長 加藤則人氏
舞鶴医療センター院長 法里高氏
舞鶴共済病院病院長 沖原宏治氏
舞鶴赤十字病院院長 片山義敬氏
舞鶴医師会会長 隅山充樹氏

◇来場者からパネラーへの質問と回答を一部紹介
Q.呼吸器疾患、血液疾患、腎臓病の常勤医は舞鶴にいない。場合によっては北部医療センター(与謝野町)、福知山市民病院(福知山市)に行かないといけない。市内に呼吸器と血液の常勤医を配置できないか。
A.各場所に各専門医を全てそろえても、その体制に見合った患者の数があるというわけではなくなってきている。受診形態を二次医療圏内で考えるなど広域化しないといけない。広域化を前提として交通アクセスを良くするとか、画像データを共有するとかを考えていかなければならない。各地域に専門医全てをそろえることは大学の教授も難しいと考えていると思う。

Q.平成23年の中丹地域医療再生計画がいったん白紙になり、各病院で機能分担することになった。その後、10数年が過ぎ、舞鶴の医療体制は悪くなったと思う。将来的に病院統合の話はどうなのか。
A.今すぐ再編統合ではなく、効率化できるところから努力する。再編統合は避けて通れないかもしれないが、何より安心して医療が受けられることが大事だと考えている。
A.病院の統合や再編の議論が進んでいる地域もあるが、安全安心な地域医療をどのように担保するのかを第一に考えたい。考える会でも、統合再編の議論の必要性について意見が出ていた。一つの選択肢として、今後考えていく必要がある。

◇パネルディスカッションまとめ
・医師や看護師などの人材不足や救急医療体制、経営に関する課題は大きく、解決策に非効率な医師配置の是正や人材の中央センター化、さらなる病院間連携などが挙げられた
・課題解決に向け、各機関はさまざまな努力を行っているが「自助」では限界にきており、「共助」はもとより、今後は「公助」の取り組みも必要になる
・将来を見据え、選択と集中を主とした連携がいいのか、再編も視野に入れた連携がいいのか、議論を重ねる必要がある。いずれにしても、舞鶴市の医療のことを第一に考えた検討をすべき

シンポジウムのより詳しい内容は市ホームページに掲載しています
※二次元コードは本紙またはPDF版をご覧下さい。

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