引き揚げの史実を継承
■引き揚げと朗読劇が融合
8月10日(土)・11日(日)に総合文化会館で日本を代表する声優やアーティストによる朗読劇「READING WORLD」が開催されます。
本作品は、第二次世界大戦後にシベリアの地へ抑留された人たちが過酷な環境で労働を強いられる中でも、家族を思い仲間たちと日本に帰ることを強く願い続けるストーリーを描いています。
本市は、昭和20年10月7日に引き揚げ船を受け入れて以降、昭和33年9月7日まで13年間にわたり引き揚げ者約66万人をまち全体で温かく受け入れた歴史があります。
今でも引揚記念館を中心に、まちの歴史やシベリア抑留の史実を後世に継承し、恒久平和へのメッセージを発信し続けています。
改めて「平和」の尊さを考え、引き揚げの記憶を風化させないためにも、当時に思いをはせ、次の世代に継承していきましょう。
■朗読劇を運営される春口さんにインタビュー
株式会社 Thanksgiving
代表取締役 春口 秀之 さん
朗読劇を見に来られた方から「まちを元気付けるのに手を貸してもらえないか」という話をいただき、舞鶴を訪問しました。当時は引き揚げの史実を知りませんでしたが、舞鶴の地に立ち、当時に思いをはせる中で、引き揚げについての朗読劇をお届けしたいと決意しました。
今回の朗読劇をきっかけに、多くの人に舞鶴へ来てもらい、朗読劇で語りきれないことは、ぜひ引揚記念館に足を運んで歴史に触れていただきたいです。すでに、チケット販売は終了しているのですが、今回の朗読劇をご覧になれない人にもぜひ引揚記念館に行ってみてほしいです。
◇春口さんの紹介
愛知県名古屋市を拠点に、朗読劇やトークイベント、音楽ライブなどを企画・運営している。京都市では、下鴨神社での朗読劇「鴨の音」を手がける。
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