市長、新年のあいさつ

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あけましておめでとうございます
謹んで新年のあいさつを申し上げます

昨年は元日から能登半島地震が発生し、舞鶴市でも震度3の揺れを観測したことは記憶に新しいところです。改めまして、被災されました皆さまに心からお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復興を願ってやみません。

さて、舞鶴市におきましては、人と人との「つながり」で発展と飛躍の年とするべく新たな一年を迎えました。私は常々「舞鶴市の未来は市民の声の中にある」と考えており、就任1年目の令和5年は市民の皆さまの声にしっかりと耳を傾け、本当に市としてやるべき施策は何なのかを考え、その実現に向けた準備を進めてまいりました。

そうして迎えた令和6年は「こどもまんなか」をまちづくり政策の中心に位置付け、学校給食費無償化のうち、まずは中学校給食費の無償化、子育て支援医療費助成制度の対象年齢の拡大による子育て世帯の負担軽減、中総合会館へのこども家庭センター新設による子育て支援体制の強化など、子育て環境の充実を進めてきました。

これらの施策は、舞鶴市の未来を担う子どもや若者が活躍できる環境を整えるとともに、ひいては超高齢社会を継続的に支えていくことにつながると考えており、持続可能なまちづくりに寄与する取り組みとして全力を挙げて推進してまいります。

市民の皆さまやまちの動きに目を向けますと、4月には2年目となるMAIZURU PLAYBACK FES.2024が2日間にわたって開催されました。会場となった舞鶴西港だけでなく、まち全体に大きなにぎわいをもたらしたこのイベントは今年も開催が決定しており、舞鶴市としてもしっかりと連携し、さらなる盛り上がりと全国から訪れる観客の満足度向上につなげたいと考えております。

7月から8月にかけて開催されたパリオリンピックでは、本市出身の井上愛里沙選手が女子バレーボール競技に出場され、中総合会館で開催したパブリックビューイングには、連日100人を超える人が応援に駆け付けました。オリンピック後に井上選手にお会いした際の「多くの人に支えていただいた。皆さんの応援が力になった」というコメントが心に強く残っています。
令和6年は、活躍された選手はもとより選手を育てる指導者にもスポットを当て、後進の指導育成やスポーツの普及に貢献されてきた人の表彰制度を新設したところであり、引き続きスポーツの力で元気なまちを目指します。

9月には赤れんがパーク周辺のにぎわい創出の一環として、旧文庫山施設跡地に複合商業施設「atick」がオープンしました。民間の活力が地域全体の活性化に大きく貢献し、舞鶴市の新たなにぎわいスポットとして市内外から多くの人々に訪れていただいています。
また10月には、高野由里工場用地にアイリスオーヤマ株式会社の飲料水工場の進出が決まりました。市民が待ち望んだ企業誘致によって、新たな産業の循環や雇用の創出による地域経済の活性化が期待されるとともに、立地決定にあわせて災害発生時の支援体制強化を目的とした防災協定を締結しており、防災力の強化にも寄与いただくこととなっております。

私自身、昨年は地域や団体が実施されるさまざまな行事に参加する機会をいただきました。現地へ足を運び、活躍する人たちを目にするたびに、人と人とのつながりが地域や社会を支え、まちの活力の基盤となっていることを実感しました。こうした取り組みが連綿と続いていることが「未来への希望」であり、舞鶴市の底力です。

さて、新たに迎えた令和7年は、市役所において、さらなるデジタル化の推進、時差出勤制度や在宅勤務制度の実施、メンタルヘルスケア、ハラスメント対策といった「働き方改革」を強力に推し進め「日本一働きやすい市役所」を目指してまいります。職員の労働環境の改善や働き方改革を迅速に進めることは、より質の高い行政サービスの提供につながると考えています。

また、終戦・海外引き揚げ開始から80年を迎えます。「引き揚げのまち舞鶴」として、引き揚げの史実継承と恒久平和を次世代へ伝えるため、未来に向けたさまざまな取り組みを計画しています。4月から開催される大阪・関西万博の関西パビリオンでは「いのち」の分野で引き揚げの資料などを出展し、国内外へ発信することとしており、体験者なき戦後の始まりの中で「次世代への継承から、次世代による継承へ」と着実に歩みを進めてまいります。

希望がもてる舞鶴市を創るために強い使命感と覚悟を持って、市民の皆さまとの対話を大切にしながら、舞鶴市を前に進めてまいりますので、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

この一年が皆さまにとって、また舞鶴市にとって、発展と飛躍の年となり、未来に希望がもてる活力あるまちに近づくことを祈念し、新年の挨拶とさせていただきます。

舞鶴市長