(仮称)舞鶴市立中央図書館基本設計が完成
図書館サービスの再編を掲げた「舞鶴市図書館基本計画」に基づき、令和9年度末の開館を目指して「(仮称)舞鶴市立中央図書館」の整備を進めています。
令和6年3月から、図書館の枠組みを作るための基本設計業務を開始し、設計事業者を交えたワークショップを開催。図書館内のエリアやその使い方について、市民の皆さんからたくさんの意見をお聞きしました。市民の思いが詰まった図書館像ができましたので、紹介します。
■中央図書館の各エリアでできる活動は…
1 エントランスひろば
西舞鶴駅とのつながりを考え、さまざまな催し物や活動に利用できる、まちのにぎわい創出スペース
2 こもれびひろば
図書館外側に設置した緑豊かなベンチスペース
3 市民交流エリア
飲食しながら、市民同士で交流できるスペース
4 ギャラリーエリア
作品展示などができる市民の活動スペース
5 子どもエリア
絵本の読み聞かせやおはなし会、子どもを見守る多世代の人が利用できる「みんなのひろば」もあります
6 開架エリア(1階)
一般書を中心とし、明るく開放的なスペース
7 市民活躍エリア(1階)
市民同士が行う講座など、自由な活動ができるスペース
8 開架エリア(2階)
専門書を中心とし、調べものなどができる落ち着きのあるスペース
9 市民活躍エリア(2階)
市民同士が行う講座など、自由な活動ができます。市民活動やその様子を外側からも見ることができる「市民活躍ルーム」もあります
※詳細は本紙またはPDF版をご覧下さい。
■分館のネットワークと新たな分館を設置
中央図書館を司令塔として、市内の各分館をネットワークでつなぎます。それにより、各分館の特色に応じた新しい資料を定期的に巡回させ、分館の機能を充実させていきます。
また、全市域に図書サービスを広げ、充実させるために、現在の3分館(南・中・加佐分館)に加え、新たに東地区と大浦地区に分館を設置します。
◇新たに分館を設置
東地区には、広範囲な地域を補完するため、他の分館とは異なる機能を持つ図書館を目指し、新たに2つの分館を設置します。1つ目は、事業者や就業者向けのサービス強化を目的として「商工観光センター」に、2つ目は、多世代の交流機能がある「まなびあむ」にと、それぞれの施設の特色に合わせた資料などを備えます。
具体的な機能は、ワークショップをする中で皆さんと決めていく予定です。
また、東地区の分館は「地域拠点」の図書館としていくため、皆さんで名称を決めていきたいと考えています。公募の詳細は決まり次第お知らせします。
◇中央図書館を中心とした分館ネットワークと活用イメージ
◇中央図書館への集約・統合に伴う東・西図書館の廃止
中央図書館は、市全体の図書館サービスの司令塔として、本や司書を集約・統合させるため、中央図書館の開館に合わせ、現在の東・西図書館は廃止し、建物は除却します。
■図書館ワークショップ参加者の声
思いの詰まった図書館の完成が楽しみ
中学生までは京都市内で過ごし、舞鶴高専への進学を機に、舞鶴に来ました。そんな私に昨年、教授から「図書館のワークショップがあるから参加したら」と声がかかったことから、市民ワークショップに参加することを決めました。
参加して肌で感じたのは、参加者の皆さんの舞鶴への思いや新しい図書館に対する熱意がとても強いことです。そして自分が利用するだけでなく、みんなで使うことを想定して活発に議論しました。
「図書館でこんなことができたらいいな、こんなことをしてみたいな」というテーマでは、皆さん、次々に付箋(ふせん)に欲しい機能や空間などを書いていきました。特に、屋内だけの機能にとらわれず、図書館周辺を活用するという意見は、自分の考えにない意見だったので良いなと思いました。私も「景観が良く、開放的に勉強できるスペースが欲しい」と提案したのですが、ワークショップを繰り返す中で、自分の提案した意見が最終案に反映されていたのはうれしかったです。卒業後は舞鶴を離れる予定ですが、中央図書館が完成したら必ず舞鶴へ帰ってきて、自分たちの思いが詰まった図書館を利用したいです。
図書館ワークショップ参加者 日下部 元喜さん
■図書館利用者の声
これからも本に触れる機会を増やしてほしい
自分が幼少期の頃に親から絵本の読み聞かせをしてもらっていた経験もあり、子どもに読み聞かせをしたいと思い、平成2年ごろから東図書館を利用してきました。子どもが成人した現在は、子育て支援基幹ひろばで絵本の読み聞かせの活動を行っていて、その題材となる絵本や自分が読む本を借りるために、最低でも月2回は東図書館を利用しています。
30年以上通った東図書館がなくなることを広報まいづるで知り、とてもさみしい気持ちですが、東図書館でできることが分館でもできるのであれば良いかなと思っています。ただ、分館になると、蔵書数は少なくなると思います。私も含め、本との出会いを求めている人は多くいると思うので、蔵書の入れ替えや自動車図書館などで本に触れる機会を増やしてもらいたいです。
他にも、自分が読んで面白かった本を他の人と共有できたらいいなと思っています。「この本、面白かったよ」と、ホワイトボードに付箋などを貼って見てもらうだけでも良いと思います。本好きと共通の趣味でつながる場があるとうれしいですね。
東図書館利用者 栢分 理代さん
これまでにお知らせした内容は、市ホームページに掲載しています。
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※二次元コードは本紙またはPDF版をご覧下さい。
担当:図書館課
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