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特集 未来につなげる公共施設

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京都府舞鶴市

小・中学校や公民館など、市民の皆さんにとって身近な存在である公共施設。しかし、施設の老朽化による安全性の問題やライフスタイルの変化による利用頻度の減少など、さまざまな課題を抱えています。
今後の公共施設はどうあるべきか「未来につなげる舞鶴市の公共施設」を皆さんと共に考えていきましょう。

■公共施設の現状
舞鶴市には学校や体育館、公民館など約300の公共施設があり、その施設の多くが1960年代から1980年代に集中して整備されてきました。建築から40年以上経過した施設を、安全・安心に利用するには、適切な維持管理に加え、大規模改修、建て替えなどが必要となります。
これらの施設を、未来に向けて維持していくためには、時代の変化や市民ニーズに加え、将来の人口規模を見据えて「今後、本当に必要となる施設とは何か」を皆さんと共に考えていくことが必要となります。
現在、舞鶴市では公共施設に関する計画の見直しと、保有する公共施設を総合的に把握し、効率的に管理、利活用する「公共施設マネジメント」に取り組んでいます。詳細は、市ホームページで。下コードからアクセス可。
※二次元コードは本紙またはPDF版をご覧下さい。

建設した公共施設(延べ床面積)の推移

■統廃合・再配置など施設のあり方の検討
昨年4月にNPO法人リデザインマネジメント研究所と包括連携協定を締結し、各施設の分析・評価を進めています。ここで明らかになった課題などを踏まえ、施設の統廃合・再配置の方向性を決めて計画の策定・見直しを実施します。また、各施設の老朽化や利用状況などのデータをまとめた「公共施設カルテ」を作成し公開する予定です。

■効果的・効率的な維持管理
施設を効果的・効率的に維持管理するために、民間事業者のアイデアやノウハウを生かした「包括管理業務委託」の導入検討を進めています。現在は施設ごとに必要な修繕などを行っていますが「包括管理業務委託」では、専門事業者が、複数の施設を同じ基準で点検・修繕するため、スピーディーかつ効率的な維持管理が可能となります。

■施設の運用・活用による新たな価値の創出
公共施設として使用していない閉校施設や余剰スペースなどを民間事業者に貸し付けるなど、未利用財産の新たな価値の創出を進めています。平成23年3月に閉校した旧岡田上小学校の体育館と校舎の一部を株式会社YASAI舞鶴工場に賃貸借し、野菜工場として活用していただいています。また、昨年度は旧神崎小学校の有効活用のため、閉校施設の利活用に向けたアイデアを民間事業者に聞くサウンディング型市場調査を実施しました。
さらには今年度からは、施設に愛称を命名することができる権利を事業者に与える「ネーミングライツパートナー」の募集を市内3つのスポーツ施設で実施し、貸し付けだけではない新たな手法での財産の活用を進めています。

■市民と共に公共施設の未来を考える
人口減少や少子高齢化で老朽化の進む公共施設の維持管理の課題が大きくなる中、地域に必要とされる行政サービスを提供できる公共施設のあり方を市民の皆さんと一緒に考えるため、昨年11月から「加佐地域公共施設まちづくりワークショップ」を開催しています。
また、公共施設マネジメントの取り組みについて広く市民の皆さんに知っていただくための「公共施設マネジメントシンポジウム」を開催します。一緒に未来につなげる公共施設のあり方を考えていきましょう。

■公共施設マネジメントシンポジウム
日時:3月20日(祝)14時~16時
場所:赤れんが4号棟
内容:公共施設のあり方についての講演やパネルディスカッションなど
定員:先着100人
申し込み方法:前日12時までに申し込みフォームで資産マネジメント推進課【電話】66-1045へ。詳細は、市ホームページで。右コードからアクセス可。
※二次元コードは本紙またはPDF版をご覧下さい。

◇公共施設を活用して地域を活性化させたい

加佐地域で生まれ育ちました。現在、母校である旧岡田上小学校の音楽室を借りて軽音楽の教室を開いています。はじめは、小・中学生を対象にしていましたが、今では大人にも参加いただき、にぎわってきています。やはり地域の人が自分の地域を盛り上げることは大切なことだと感じています。昨年、ワークショップの話を聞き、参加することにしました。参加者で5年、10年後の加佐地域を想像して関係人口を増やすという視点で、地域の魅力や地域が活性化する方法を話し合うのは楽しかったし、他の参加者の考えも聞けて、地域の今後をみんなで考えることができたのは良かったと思います。今後のワークショップでも、旧岡田上小学校のように、施設を壊すのではなく、地域の資源として別の利用方法を考え、地域の活性化につなげていきたいです。

加佐地域公共施設まちづくりワークショップの参加者
新宮 勇士さん

担当:資産マネジメント推進課

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