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自治体の皆さまへ

まちを盛り上げるみんなのチカラ(1)

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京都府長岡京市

市内で行われる講座やイベントの中には、企画や運営を市民や団体の皆さんが担っている催しがある、ということをご存じですか。知ればきっと、催し物がもっと身近になるはず。「行ってみたいな」「やってみようかな」のキモチ、育てませんか。中央公民館の市民企画講座と、長岡京市文化協会の取り組みを紹介します。

■企画し、教える人 市民企画講座
7月のとある日曜日。中央公民館に「カンカンカン」と、木づちの音が響きます。「打つ時は中・中・強の強さで」と言う講師の声も聞こえてきました。革製ポシェット作りに取り組む受講者のまなざしは、真剣そのもの――。市民企画講座、「誰でも簡単レザークラフト」の一場面です。

●教えるのも教わるのも市民、の講座
このまちに住む人や関わっている人が教え、このまちに住む人が学ぶ“市民企画講座”。1年間の試験実施を経て、平成30年度から本格的に開催しています。市内で活動していれば、個人・団体を問わず企画を応募できるのが特徴で、市内在住・在勤・在学の人が受講できます。
多種多様なラインアップの中から2つ、レザークラフトと昆虫の採集方法などを学ぶ講座にお邪魔しました。

●肩書きは“表現家”の石神さん
レザークラフト講座の企画者であり講師でもあるのが、市内で「アトリエアスラ」を開いている石神誠(いしがみまこと)さん。大学時代に独学でレザークラフトを始めました。現在も、自宅のアトリエで創作活動を続けています。
物語の執筆や紙芝居制作にも取り組み、学生時代から続けているテニスにもまい進。「作品作りは芸術表現、スポーツは身体表現なんですよ」と、自身を“表現家”だと語ります。「やるからには人に認められるように、プロ意識を持ってやろうと思って」と、手がけた作品は数え切れません。

●受講者を楽しませる工夫も
元々中学校で体育教師をしていたこともあり「話題は豊富。でも引き出しが多すぎて散らかっているんですよ」と笑みをこぼす石神さん。講座では、一人一人と丁寧に向き合って指導する一方、制作の合間に革の豆知識などを披露。会場からは「楽しい」というつぶやきや笑い声が聞こえ、和やかな雰囲気に包まれていました。

●講師や受講者との交流も魅力の一つ
受講者の岸田江梨子(きしだえりこ)さんは「楽しくて没頭できました!」と笑顔。「自分の知らないことを教えてもらえるのがありがたいし、参加者の皆さんとお話しできたのも楽しかったです」と感想を聞かせてくれました。
「楽しくおしゃべりしながら進められるのがいいですよね。受講者同士が仲良くなって、協力し合うのもいい」と話す石神さん。自身も毎回、講座を楽しんでいるとのこと。制作がスムーズに進むよう、レザーを一枚一枚型に合わせて切るなど、下準備も欠かさないと言います。「次はどんな風にしようかな、という楽しみもあるんですよ」と語る石神さんの表情は明るく、エネルギーに満ちあふれていました。

問合せ:
中央公民館(市民企画講座)【電話】951-1278【FAX】955-4774
文化・スポーツ振興課(文化協会)【電話】955-9734【FAX】955-3150

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