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自治体の皆さまへ

まちを盛り上げるみんなのチカラ(2)

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京都府長岡京市

■企画し、教える人々 市民企画講座
「触ってもいいですか?」子どもたちがさっそく、講師に声をかけます。会場には、本物のクワガタムシが。講座が始まる前から、子どもたちの目はキラキラ輝いています。NPO法人乙訓の自然を守る会が企画した「カブト・クワガタの採集方法・飼育方法」の講座にお邪魔しました。

●経験から得た知識を伝える
この日は親子23人が参加し、カブトムシやクワガタムシの捕り方や育て方を学びました。講師を務めたのは、杉村康信(すぎむらやすのぶ)さん。同会主催のクワガタムシ学習会も担当しています。自身の経験から得た探し方のこつや飼い方を、参加者にレクチャーしました。

●身近な人から学べる良さ
「種類ごとに捕れる時期や習性が違います。シーズンは夏、と思われがちですが、種類によってはゴールデンウィーク明けから活動を始め、5月中旬には本格的なシーズンに入ります」という説明に、会場からは驚きの声が。杉村さんの解説が終わると、子どもたちが次から次へと質問!「クワガタがいる木はどうやって分かるの?」「冬にもクワガタはいるの?」などの質問一つ一つに、丁寧に答えていました。
長岡第六小学校1年生の上田悠喜(うえだゆうき)くんは「育て方や捕れる場所が知りたくて参加しました。木の隙間にクワガタが入る、ということにびっくりしました」と話してくれました。
一緒に参加した母親には「生き物を飼うからには、ちゃんと知識を身に付けてほしい」という思いが。「ネットで調べてもよく分からなかったりするので、詳しく知っている人から直接聞くのが一番ですね。身近な施設での開催、という点もありがたいです」と笑顔を見せていました。

●伝えたい思いがあるから
杉村さんは「クワガタ捕りは、自分でやるかどうかが上達のポイントです」と話します。「ぜひ、自分の足でフィールドに出てみてほしいです。実際に本物に触れたとき、『クワガタやカブトムシがいるこの環境が長く続くといいな』という思いを抱いてくれたらうれしいですね」。
今年で40周年を迎えるNPO法人乙訓の自然を守る会。杉村さんをはじめとしたメンバー全員が、活動を通じて「この自然を守り、次世代に引き継いで行こう」という思いを伝え続けています。

■「学んでみたい」をぜひ見つけて
市民企画講座は、「もっとニーズに合った講座を開催したい」「市民の皆さんが持っている知識やスキルを地域に還元してほしい」という思いから始まりました。昨年度までに200企画・578講座が開催され、参加者は延べ約6,600人に上ります。
今月号の10ページでも、講師が工夫を凝らした企画をたくさん紹介しています。あなたに合うものを見つけて、ぜひ参加してみてください。

問合せ:
中央公民館(市民企画講座)【電話】951-1278【FAX】955-4774
文化・スポーツ振興課(文化協会)【電話】955-9734【FAX】955-3150

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