「災害に強いまちづくりを目指して」
総務部長 弓 博文
今年も大雨や台風による災害が予測される時期をむかえました。本町では、防災の指針となる地域防災計画や水防計画を国のガイドラインに基づき見直すほか、本年4月には新たな災害対策の専門部署として防災安全課を設置しました。また、昨年立ち上げた災害対策プロジェクトチームにより、部署間の垣根を越えて情報を共有し、町の組織全体で災害対策を行っています。
今年度、特に水害への取り組みとして、町全体の流域治水推進調査を実施します。近年の気候変動で頻発する大雨による内水氾濫被害を軽減するため、浸水被害の要因を調査・分析し、弱点個所の選定を行って有効な対応策を検討していきます。また、建物の屋根に降った雨水を一時的に貯留し、河川や水路等への流出を抑制する雨水貯留タンク設置補助事業にも取り組んでいます。
その他にも、田んぼが持つ貯水機能を強化した田んぼダムの推進、ため池・クリークの事前放流など対策を行ってきましたが、本町だけでは解決し難い大きな課題も多くあります。実際に市町をまたがるような広範囲の内水氾濫が頻発しており、家屋への浸水被害が多発する傾向があります。そのような中、昨年末から実施している筑後川右岸下流域治水対策検討会では、筑後川近隣の市町職員が集まりハード・ソフト両面での対策案を検討するなど、より効果的な流域治水対策の実現に向けて関係市町間の連携を強化しています。
引き続き、行政・地域・企業などの多種多様な組織が一丸となり災害に強いまちづくりを目指して住民の皆さまの生命と財産を守っていきたいと思っております。
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