■地域課題に真摯に向き合ってこそ行政!
~水害対策について~
みやき町長 岡 毅
今年の梅雨期の大雨対応を総括すると、基本的に雨の降り方に恵まれたという感想です。避難所も3日間ほど開設しましたが、長期化することはありませんでした。大きな被害もなく、ホッとしています。しかし、ここ10年で全国の都市部や地方を問わず、雨の降り方が想定外に激甚化しているため、根本対策としてインフラ整備が急がれています。このような大きな問題にこそ逃げずに真剣に向き合うことが行政の役割だと考えます。
まず、みやき町は既に一つの武器を身に着けました。それは「田んぼダム」と「幹線水路(クリーク)の事前排水」です。「田んぼダム」は、広大な土地を活用し、田んぼに何センチか水を多く貯めるだけでも大きな助けになるというものです。「幹線水路の事前排水」は、大雨が予想される時、事前に幹線水路の水位を下げておき、より多くの水を貯められるよう備えるというものです。どちらも農業者の方々のご協力により取り組めています。みやき町はこれらの取り組みについて他自治体より進んでいるため国土交通省も注目しています。
次に、大規模インフラ整備には莫大な予算と時間が必要なため、もう少し議会と議論が必要だと考えています。一方、すぐにできることとして、排水ポンプを2台購入し、来年の梅雨期に間に合わせる計画です。財政的にも国の有利な制度を活用できそうです。
このように、長期的、短期的な取り組みを組み合わせ、大きな地域課題に真摯に取り組むことが重要です。これを継続すれば本町はますます良い町になります。他にも取り組むべき大きな課題はありますが、同様に逃げずにやってまいります。
全ては、住みよいみやき町を実現するために。
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