■6次産業化における町の未来
事業部 産業支援課長 真子 憲
「オーガニック」という言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。食料品はもちろん化粧品や衣類にも、よく使われています。化学の力を極力控え自然の力を最大限に活かした「有機農業」が世界的に注目を集めており、厚生労働省も推進を図っています。値段は高いものの、体に良さそうというイメージから購入する方が増えていますが町内での流通はまだ多くありません。
本町では、新たに農業を始める、または新しい農業に取り組もうとしている生産者に対し「有機農業」を推進するため、今年の5月に「みやき上峰有機農業推進協議会」を設立しました。国・県・町内生産者JAなどの支援・協力により、生産者への支援や消費者への正しい情報提供を行うために活動しています。協議会の活動は、生産者が安定して生活できるように、生産・加工・流通・消費まで持続可能な新たな6次産業の創設や地場産品のブランド化・流通の拡大を目指しています。しかしながら円安等に伴う物価高騰や人手・後継者不足などが全国的な課題となっており、本町も例外ではありません。
日本の農家のうち、有機農業の割合は1%未満とまだまだ普及しておらず、手間やコストなど課題も多いです。また、「オーガニック食材」といっても万能ではありませんので、きちんとした知識や情報を発信していく必要があります。
健幸の町を提唱するみやき町では、未来ある子どもたちの給食に「オーガニック食材」を提供する計画を進めています。環境問題やSDG,sに寄与し、土や水、生態系など地球や人に優しい「有機農業」を広めつつ、元気な町を皆さんと共に作り上げていきます。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>