■主役は「あなた」~その意味と大切さ~
町長 岡 毅
2月終わりに、「若者と政治低投票率、民意と不整合」という新聞記事に目がとまりました。大学の先生が若者の投票率の低さを指摘した内容で、国政選挙の投票率はかつての70%台から50%台に下がり、特に20代の投票率は約30%にまで低下しているとのこと。世論調査によれば、若年層ほど政策に民意が反映されていないと感じる「諦め」の状況にあり、「教育基本法の『政治的中立の順守』(※)が、若いうちに生きた政治教育を受ける機会を制約している」という主張でした。
では、この問題はどうするべきなのか?私は卵が先か鶏が先かの議論に近いと考えます。選挙時の立候補者は、政策アピールの際に、投票率の高い50代以上の世代を意識せざるを得ません。しかし、若年層投票率が上昇すれば、同時に若年層向けの政策も意識するようになります。まず、行政は町の課題や未来予想図を地域住民と共有することが重要です。その上で、全世代の投票率が拮抗すれば立候補者も全世代が求める政策を打ち出す必要が出てきます。
みやき町では、今後も町の課題や政策をもっともっと発信していきます。特に若年層の有権者の皆さんは、それらをしっかり吟味し投票行動に繋げてほしい。若年層であっても将来を担う立場になるため、選挙のたびに未来に向けた判断をしてほしいと願っています。
みやき町が基本理念に掲げる「未来に躍動する『共感』『協働』のまちみやき」には「まちづくりの主役は住民一人一人」という想いが詰まっています。ぜひこの想いを「行動」に繋げてください!
(※)学校で特定の政党等を支持、または反対するといった政治教育や活動をしてはならないということ。
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