皆さんは誰にでも『職業選択の自由』があることをご存じですか。このことは、日本国憲法に定められています。
職業は自由に選べても、思うようにならないのが現実です。専門的な職業については資格が必要ですし、資格がいらない職業についても、学問による基本的な知識が求められます。学生の頃は「こんなもの必要ないでしょ」と思っていたことでも、実際に職に就いたら役に立つことが意外と多くあります。
昨今では、就職活動において企業側が学歴で選考のふるいをかける『学歴フィルター』があり、自由とはかけ離れた現実があります。
私は介護に関する職に就いていますが、介護事業所の存続の課題として、後継者の育成や技術継承があげられるほか、人口減少による人手不足・人材不足から、更に事業の維持が困難な状況に直面しています。
人の手による作業を効率的に行うため、AIを活用して時間短縮や作業の軽減を図り、経営改革を行っている事業所が多数ありますが、このことが人材不足解消の決定打になっているかどうかは疑問です。むしろ、年齢や男女を問わず活躍できる職場であることのほうが事業を継続させるポイントなのではないでしょうか。
職種を問わず職場環境の改善を図り、雇う側と雇われる側の双方が話し合い、希望にそった働き方が出来る社会環境づくりが望まれます。
子どもたちが将来の夢を持てなくなったと言われ始めて久しいですが、両親や祖父母が働く姿を見て「自分もこんな仕事がしたいな」と自由に思い描ける社会になることを心から願っています。
〔伊万里市男女協働参画懇話会『いまりプラザ』委員〕
問合先:企画政策課男女協働推進係
【電話】23-2115
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