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《特集》多様な性を理解し対応していく~誰もが自分らしく暮らせるために~(1)

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佐賀県伊万里市

皆さんは『性』と聞くと『男性』と『女性』を思い浮かべると思います。しかし、性は2つに分けられるほど単純ではなく多様なものです。
『LGBTQ』をご存じですか。「LGBTQと言われても自分には関係ない」と思う人がいるでしょう。昨年6月にLGBT理解増進法が施行されましたが、これによって社会的に正しい理解が十分に広まったとは言えない状況です。
ある民間企業の調査では『10人に1人が性的少数者』という結果が出ています。この割合は、すべての血液型に占めるAB型の人の割合とほぼ同じで、性的少数者は身近な存在です。
一人ひとり顔や性格が違うように『性』も多様性を持っています。誰もがありのままで、自分らしく暮らせるまちにするために、この機会に多様な性について考え、正しい理解を深めましょう。

■性のあり方
人は生まれた時の身体的特徴から男女を判別し、性別が決められますが、性のあり方はもっと多様で複雑です。
どのような性があるのでしょうか。ここでは、性の4つの構成要素を紹介します。

▽からだの性
生まれた時の身体の特徴で判断された法律上の性
▽こころの性
自分が認識している性(性自認)
▽好きになる性
恋愛感情を抱く性(性的志向)
▽表現する性
服装や言葉づかい、しぐさなどで自分が表現する性

■LGBTQ
LGBTQとは、性的マイノリティ(性的少数者)を表す総称のひとつで、次の頭文字をとった略語のことです。

▽Lesbian(レズビアン)
女性を恋愛対象として好きになる女性
▽Gay(ゲイ)
男性を恋愛対象として好きになる男性
▽Bisexual(バイセクシュアル)
好きになる性が異性の場合も、同性の場合もある人
▽Transgender(トランスジェンダー)
からだの性(法律上)と、こころの性(性自認)が異なる人
▽Questioning(クエスチョニング)
性的志向や性自認が分からない・決まらない人

LGBTQのほかにもエックスジェンダー(自分の性が男性にも女性にも当てはまらない人)や、アセクシュアル(どの性にも恋愛感情を抱かない人)などがあります。
LGBTQの尊厳とLGBTQの社会運動を象徴するレインボーフラッグ(虹の旗)は、1970年代から使用され始め、今では世界中で使われています。
現時点でもっとも広く使われている虹の旗は6色構成で、それぞれの色には次のような意味が込められています。
・レッド=生命
・オレンジ=癒し
・イエロー=太陽
・グリーン=自然
・ネイビー=調和
・パープル=精神
※詳細は本紙をご覧ください。

■市民の意識
市は、令和3年9月に男女協働参画に関する市民アンケートを実施し、そのなかで次のような問いをしました。
▽問
あなたは、性的少数者(LGBTQ)について、社会的な意識が高まっていると思いますか。

▽結果
『高まっている』『ある程度、高まっている』が合わせて約6割、残りの約4割の人が、まだ意識が高まっていないという結果になりました。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

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