■青幡神社の大楠
〜伊万里の天然記念物シリーズ(3)〜
東山代町里地区に所在する青幡神社の境内には『神木』とされる大きな楠(くすのき)があります。
楠は、クスノキ科の常緑高木で、日本で最も大きく成長する樹種です。『樟脳(しょうのう)』という防虫成分を含んでいることから、家具の材料や建築資材などに使用されています。
青幡神社の楠は、昭和40年に県指定天然記念物に指定されました。県内でもトップクラスの大きさで、根回り約27.7メートル、目通り幹回り(目線の高さでの幹の回り)約11.4メートル、樹高約16メートルあります。また、枝は地上から約5メートルのところで大きく三方向に分かれていて、さらにそこから四方に枝葉が生い繫る姿は、とても美しく、圧倒的な存在感を放っています。
青幡神社は、松浦党にゆかりの深い由緒ある神社です。2代当祖の源直(みなもとのなおす)が、久安(きゅうあん)年間(1145年~1150年)に支配下であった東山代町の里に政庁を築き、その鎮守として創建したと伝えられています。
この大楠も、古くから神木として人々に親しまれ、今日まで地元を中心に、大切に守られています。
問合先:生涯学習課文化財係
【電話】22-1262
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