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郷土の文化財

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佐賀県伊万里市

■史跡大川内鍋島窯跡調査事業
〜日峯社下窯跡(にっぽうしゃしたかまあと)の調査成果(10)〜

出土した初期鍋島の製品について紹介します。
写真の皿は、意匠(デザイン)が盗用されないように細かく割られていた破片を接合したものです。皿の縁の部分は唐花と唐草の文様が立体的に浮き出ていて、この文様に沿って縁が形作られています。これは『型打ち成形』と呼ばれるもので、ロクロで皿を成形したあと、粘土が柔らかいうちに皿全体を型に押し当て、浮き出た部分を作り、さらにこの型からはみ出た部分を切り取ることで、皿の縁が文様に沿った形に整形されます。
内面の文様の全体像はよくわかりませんが、松の木と人物が非常に繊細な細い線で描かれていて、このことは、陶工の技術力の高さを示しています。いまのところ、この皿と同じ絵柄の伝世品は見つかっていません。
※写真は本紙をご覧ください。

問合先:生涯学習課文化財係
【電話】22-1262

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