■史跡大川内鍋島窯跡調査事業
〜日峯社下窯跡(にっぽうしゃしたかまあと)の調査成果(12)〜
日峯社下窯跡から出土した初期鍋島の製品について紹介しています。
【写真(1)】の皿も意匠が盗用されないように意図的に割られていました。ちょうど花が描かれているところ(丸印)が欠けていますが、この部分に堅い物をぶつけたと考えています。図柄は、ひまわりのような花と白いアメーバのような不思議な形のものが描かれています。
ひまわりのような花は、想像上の花で、焼き物の図案としては『唐花(からはな)』といいます。【写真(2)】も初期鍋島ですが【写真(1)】と同じようにアメーバのような不思議な形のものが描かれています。これは、雪を表しており、雪の六角形の結晶を丸くかたどって図案化したもので『雪輪(ゆきわ)』といいます。
【写真(2)】の伝世品は確認されていますが、【写真(1)】の伝世品は見つかっていません。
※写真は、本紙をご覧ください。
問合先:生涯学習課文化財係
【電話】22-1262
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