小学生が「おはようございます!」と、朝から気持ちのよいあいさつをしながら笑顔で駆け寄ってくる姿を見ると、何ともすがすがしい気持ちになります。小学生の背中には色とりどりのランドセルが踊っていて、私が「素敵な色だね」「その色似合ってるね」と声をかけると「大好きな色だよ」「ありがとう」という会話が生まれ、互いに気持ちのよいひとときとなります。
私たちが小学生だったころを振り返ると、ランドセルは『男の子は黒』『女の子は赤』が定番でした。そのときは何とも思っていませんでしたが、今思うと『何も疑問に思わなかったことが不思議』に感じます。ランドセルだけではなく、シューズや持ち物、服装なども『男らしさ』『女らしさ』を自然に意識していたのかもしれません。
今の子どもたちは、まさに『自分らしさ』を意識しているように見えます。自分が好きな色、自分に似合うもの、自分の力を発揮できることなどを選んで、日々生活している姿はとても輝いています。小学校のクラブ活動や委員会活動、運動会の応援リーダーなどでは、子どもたちが自分にできる役割を考えて、男女の区別なく自分の力を十分に生かしている姿をたくさん見ることができます。
集団で何かを成し遂げようとするときは、役割に男女の区別はなく『自分らしさ』を生かすために自分は何をすればよいのかを一人一人が意識することで、集団としての最大限の力を発揮することができます。子どもたちは、まさにそのことを体現しています。
私たち大人も、子どもたちのランドセルのように『自分らしさ』を表現し、自分の強みを生かしながら日々の生活をより充実させていきたいと感じています。
(伊万里市男女協働参画懇話会『いまりプラザ』委員)
問合先:企画政策課男女協働推進係
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