●国民健康保険とは
国民健康保険とは、医療保険制度の一つであり、主に自営業や農業に従事している人、退職した人など、ほかの医療保険に加入していない75歳未満の人が加入しているものです。国民健康保険制度とは、病気やけがをしたとき安心して治療を受けられるように、国民がお金を出し合い、互いに助け合う大切な仕組みのことで、伊万里市民の約20パーセントが加入しています。
●国民健康保険税率の統一化
近年、医療費が増加し、また、高齢化が進展していることなどから、国民健康保険の財政は厳しい状況です。このようなことから佐賀県が、平成30年度の国民健康保険制度改革に伴い、財政運営の責任主体として国民健康保険の運営で中心的な役割を担うようになりました。佐賀県は、県内の市町が国民健康保険を運営するために必要な財源を確保するための基準として、毎年、標準的な保険税率を算定し公表しています。国民健康保険税の税率は、令和11年度までは県が示す標準的な保険税率を参考に各市町で決定することができますが、令和12年度からは県内で統一されます。
●伊万里市の現状
市の国民健康保険税は、平成27年度から税率を据え置いてきましたが、年々、医療費が増加しているため、国民健康保険の運営が難しくなりつつあります。市は、令和12年度から県内の保険税率が統一されることに向けて、緩やかな税率改定ができないか検討をしています。
●私たちにできること
国民健康保険の制度を維持し、より効果的に運営するには皆さん一人一人の理解と協力が必要不可欠です。個人が健康を管理し、適切な医療を受けることが、制度全体の持続可能性を高め将来の負担を軽減することにつながります。健康維持を心がけ、医療費の抑制に努めましょう。
問合先:市民課年金保険係
【電話】23-2153
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