「児童虐待について」
最近、児童虐待に関して、新聞やテレビなどで連日のように報道されており、心が強く痛みます。
虐待を受けて育った子どもは、自分は愛されているという安心感や、自分は生まれてきて良かったのだという自己肯定感がなかなか持てず、心の傷は大人になっても残ります。それがたとえしつけのつもりであっても、子どもにとって有害な行為であれば、結果として「虐待」になってしまいます。
では、児童虐待をなくすにはどうしたらいいでしょうか。そのためには、児童虐待がさまざまな要因から起きるということを理解しなくてはいけません。例えば、保護者自身に虐待を受けた経験があり、愛情表現や子育ての仕方がわからない、周りに頼る人がいない、経済的に家庭環境が不安定な状態にあるなどがあります。また、児童虐待は家庭内で起きることから、問題がなかなか表面化しづらいといった要因もあります。
そのため、周囲が気にかけ、声をかけることが大切で、必要に応じて福祉サービスなどにつなげることが重要です。
児童虐待は、特別な家庭で起こるものではありません。子育てに悩みや不安は付きもので、どこの家庭でも起こりうることです。だからこそ、保護者の気持ちに寄り添い、支え合っていけたらと思います。
(社会人権・同和教育指導員)
※市ホームページにも掲載しています。
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