「公平と平等」
最近、ふと耳にした言葉、「公平と平等は違う」。
岩波国語辞典で公平と平等の意味を調べると、
【公平】判断・行動に当たり、いずれにもかたよらず、えこひいきしないこと。
【平等】差別がなく、みな一様に等しいこと。
憲法十四条では「すべて国民は、法の下に平等であって、…」とあります。「法の下に平等であれば…すべての人が幸せなのに?」と考え込んでしまいました。
社会を構成する小さな単位、「家族」の中で、平等と公平を考えてみました。
10歳、5歳、2歳の子どもがいる5人家族で、2歳の子どもの誕生日です。バースデー・ケーキの灯を消して、ケーキにナイフを入れました。まずは5等分です。これは「平等」です。
ところが、甘いものが苦手な父親は半分に切って、食欲旺盛の10歳の子どもに与えました。母親は2歳の子どものケーキを食べきれないだろうと半分に切って、5歳の子どもに与えました。
父親が10分の1、母親が10分の2、10歳の子どもは10分の3、5歳の子どもも10分の3、2歳の子どもは10分の1のケーキを食べることになりました。
みんなが2歳の子どもの誕生日を祝いながら、楽しく、おいしく食べました。
一人ひとりの違いを認めて、その人の能力に合わせて公正さをもって、対応することが「公平」です。
障がいのある人への「合理的配慮」は、「公平」の立場で実行したいものです。
(社会人権・同和教育指導員)
※市ホームページにも掲載しています。
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