「インターネットと人権」
インターネットは、だれでも情報を受信・発信できる手軽で便利なメディアとして、私たちの生活に欠かせないものとなっています。
インターネットは、匿名で、どのような情報でも簡単に発信できることから、ネット上に他人を誹謗中傷する表現、特定の個人や集団にとって、有害な情報を掲載するなど、人権に関わる問題が年々増加しています。
インターネットにアップした情報は、一瞬にして大勢の人に伝わり、一度公開された情報を完全に消すことは、ほぼ不可能です。
さらに、安易な気持ちで行った行為が予想もしない大きな人権侵害につながることもあります。
また、最近は、企業が保有する個人情報等がインターネットに大量に流出したという事件も発生しているので、情報の適切な管理も忘れてはなりません。
近年のソーシャル・ネットワーキング・サービスの普及に伴い、それを悪用したインターネット上での人権を無視した発言や行為も数多く見られます。
さらにそうした行為は、当事者個人だけの問題にとどまらず、その個人が所属する企業などにも影響が及び、企業の「炎上」に発展することも少なくありません。
このことからも、企業は組織として適切にインターネット上の情報を管理することはもちろん、従業員のインターネット上での発言や表現方法も個人任せにせず、企業のリスクマネジメントの一つとして捉え、対策を講じる必要があります。
一方、従業員は、インターネットによる人権侵害を発生させないよう自覚することも必要です。インターネット上に、面白半分のデマや勝手に撮影した写真をアップするなど、名誉棄損や、プライバシーの侵害になりかねないことはやめましょう。
また、特定の意見や発言に対して批判・非難が殺到する「炎上」と呼ばれる現象によって、生活や仕事に支障をきたす場合もあります。
インターネットの特性を理解し、ルールやモラルを守って利用しましょう。
(社会人権・同和教育指導員)
※市ホームページにも掲載しています。
毎月1日は「いじめ・いのちを考える日」です。
毎月11日は「人権を考える日」です。
問い合わせ:人権・同和政策課
【電話】40・7367【FAX】40・7327【Eメール】jinken@city.saga.lg.jp
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