◆その「ことば」大丈夫ですか?
私たちは、日々の生活の中で、考えたこと、感じたことなど心に思っているさまざまな知識や情報を表現する手段として、言語を重要なものとして扱っています。私たちは、ことば・言語を通じて豊かな人間関係の輪を広げることができますが、反面、その使い方によっては、せっかく築きあげた、愛情と信頼に基づく人間関係が崩されてしまうこともあります。自分で「問題ない」と思っていた表現でも、相手は「不愉快」「理解できない」と感じることがあります。結果的に差別や偏見を助長したり、固定的な考え方を押し付けたりすることに繋がることがあるかもしれません。
私たち一人ひとりの人権感覚はことばや行動といった表現にあらわれます。なにげなく使っていることばであっても、相手に嫌な思いをさせることがあるのです。例えば、女性の医者を「女医」と呼称したり、女性の看護師を「看護婦」と呼称したりすることなど女性の場合にだけ性別を強調する必要はありません。女性の場合でも男性の場合でも同じく「医師」「看護師」と表現しましょう。
この他にも「認知症」を「痴ほう症」と、「低出生体重児」を「未熟児」と、「移動手段がない」ことを「足がない」と表現する場合がありますが、これらの表現も変えていきましょう。
身体的特徴や病気や障がいなどを取り立てた表現は、悪気はなくても相手に嫌な思いをさせることがあります。日常生活でのことばや行動は、すべて人権と密接に関わっているのです。
(社会人権・同和教育指導員)
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