さまざまなスポーツで輝くまちの人々を紹介する連載企画「YELL!」。19回目は、トヨタ紡織九州レッドトルネードSAGAジュニアチームでコーチをしている植木さんです。
今年の4月に立ち上げたチームで、子ども達にハンドボールの魅力や楽しさを伝え、技術を伸ばしていくことと日々格闘中という植木さんに、お話しを聞きました。
植木宏和さん(47)
吉野ヶ里町石動
◇所属チーム
トヨタ紡織九州 レッドトルネードSAGA
ジュニアチーム(コーチ)
◇大会出場・入賞歴
・1988年U-22日本代表
・高校時代…栃木インターハイ準優勝
・大学時代…大学インカレベスト4
・日本リーグ…第27回大会得点ランキング7位・第30回大会プレーオフ出場4位
■がむしゃらだった現役時代
出身は、ハンドボールが盛んな大分県です。中学までサッカーをしていましたが、180メートルの身長と左利きを買われて強豪校から誘いを受け、ハンドボールを始めました。入部当時「1年生は見て学べ」と、先輩たちの動きを見て練習しました。2年の時にはインターハイで準優勝しましたが、この時監督から「優勝と準優勝の重みの違い」を説かれ、勝つ喜びと同時にトップを獲る、優勝する難しさを学びました。
■指導者としてのやりがい
ハンドボールは攻防の展開がとてもスピーディーであり、走る・跳ぶ・投げるの3つの要素がそろった迫力あるチームスポーツです。この春からスタートしたジュニアの子たちにどうやって教えていこうか、ハンドボールの面白さをどうすれば感じてくれるかと日々考えています。シュートが決まれば盛り上がり、いいプレーをしたら褒める。もちろんダメなことはダメと正します。一人がよくても周りが合わせられないとボールは回らない。チームみんなが力をつけていくことが大切です。子ども達はみんな何かしら良いところをもっているので、いかに伸ばしてあげられるか、その良さを引き出すところに指導者としてのやりがいを感じています。
■佐賀県からトップ選手を!
佐賀県は、サガン鳥栖、佐賀バルーナーズ、久光スプリングスなどプロチームが多く、スポーツが盛んだと感じます。
自分もスポーツなら何でも楽しくて、観ていて熱が入ります。
指導者になった今の目標は、ハンドボールの魅力を多くの人に伝え、競技人口を増やし、いつか教え子の中から日本代表選手が誕生すること。その時にはいつも以上に熱いスポーツ観戦になると確信しています。
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