さまざまなスポーツで輝くまちの人々を紹介する連載企画「YELL!」。20人目は、県内唯一の社会人女子ハンドボールクラブで副キャプテンを務める平尾奈々さんです。
小柄な身体だと思わせないくらい躍動的で、スピード感あるプレーが光る平尾さん。国スポへと向かう強い思いを語ってくれました。
平尾奈々(ひらおなな)さん(23)
吉野ヶ里町吉田
◇所属チーム
佐賀クラブ
(プロフィール)
・神埼ジュニアハンドボールクラブ
・神埼清明高校
・福岡大学
■相手に読み勝てると「最高」
ハンドボールとの出会いは8歳。友だちの誘いをきっかけに始め、高校・大学と続けて今に至ります。
接触プレーの激しさや、スピード感ある攻防も魅力ですが、プレーヤーとして面白味を感じるのは相手選手との駆け引き。相手の動きを予測して読み当てることができた時は、最高に気持ちいいです。
■笑顔でチームに落ち着きを
皆に指示を出す司令塔が私のポジションです。最も心掛けていることは、「笑顔でプレーする」こと。もちろん作り笑顔じゃなくて、心からハンドボールを楽しむことで出る笑顔です。試合中は気持ちが高ぶって皆イラつきがちですが、司令塔が笑顔でいれば、自然と皆も落ち着いてプレーできるからです。
■試合ができる「今」が幸せ
大学3年生の頃から新型コロナが流行し、接触の多い競技であるハンドボールは試合の機会を失いました。目標の無い練習の日々で、「何に向けて頑張っているのか」と自分自身も悩み、キャプテンとして皆のモチベーションを維持する大変さも味わいました。だからこそ、試合ができる今を幸せに感じています。
■強豪に勝つことに意味がある
SAGA2024国スポを目標に帰郷し、佐賀クラブに入団しました。私と同じく国スポを志すメンバーがそろい始め、人数も充実してきました。出場チームはほとんどが実業団という中で勝ち抜くのは至難の業ですが、だからこそ勝利に意味があると思います。絶対に一勝をつかみ取りたいです。
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