3月24日、吉野ヶ里町教育委員会は「石塔院首掛駄都種字曼荼羅(しゃくとういんくびかけだつしゅじまんだら)」を町の重要文化財に指定しました。
名称:石塔院首掛駄都種字曼荼羅(しゃくとういんくびかけだつしゅじまんだら)
種別:重要文化財(工芸品)
所在地:佐賀県立博物館(佐賀市城内1-15-23)
所有者:石塔院
製作年代:南北朝時代(推定)
材質:桧製
法量:縦27cm、横25cm、厚さ1cm
◇解説
首にかけて持ち運べる曼荼羅(まんだら)(密教の世界観を表現した図)です。縦横30cm程の厨子(ずし)(仏像などを納める箱)になっており、観音開きの扉を開くと取り外し式の鏡付きの中板があり、鏡の中央に大日如来を表す文字(種字(しゅじ))と舎利(しゃり)(駄都(だつ))が納められています。中板の裏面と厨子の奥板には曼荼羅が描かれていますが、今回指定のものは中板だけが残っており、厨子本体と鏡、舎利は失われています。
石塔院は真言律宗の寺院で、真言律宗は鎌倉時代に北条氏の帰依を受け全国へ広がりますが、真言律宗の地方への広がりを示す資料として貴重なものです。
問い合わせ:社会教育課文化財係(中央公民館)
【電話】37-0340
<この記事についてアンケートにご協力ください。>