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第1回吉野ヶ里町みらい発見コンテスト

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佐賀県吉野ヶ里町

これからの町の未来をコンセプトに、小中学生がプレゼンテーションする「吉野ヶ里町みらい発見コンテスト」が、昨年12月に初開催されました。4校から16組が出場し、それぞれが思い描く町の姿を提案しました。この特集では、各学年の最優秀賞に輝いた4組のプレゼン内容を要約してお伝えします。

■三田川小 5年
◇図書館を中心とした町づくり
百武直紀、古賀爽、末津夕鈴、中島凜大、真島奏、松尾釉莉
私たちは、図書館を中心とした町づくりを提案します。佐賀県内で図書館がない市町は江北町、大町町、そして吉野ヶ里町です。小さな図書室だけでは蔵書数が少なく、調べ学習をするのも不便だし、人々が集まる憩いの場所になりません。
県内には、お話し会などができるスペースや、郷土史について調べられるコーナーなどが設けられた図書館があり、憩いの場としてだけでなく、子育てしやすい地域づくりや町のアピールにも役立てられています。
図書館は、国道に面した場所に建て、公園とつなげてはどうでしょうか?公園との導線があれば、遊んだ後に休憩しながら本を読めます。みんなが遊べる大型遊具があり、障がいを持つ人にもやさしい公園が理想的です。
高齢者福祉センターやキッチンカーが近くにあるともっといいと思います。図書館だけあるよりも、いろいろな年齢の人が集うし、ジビエなど町の特産品の魅力を発信する機会になります。
町に図書館をつくることで、県内外で「図書館といえば吉野ヶ里町」と思ってもらえる町になると思います。

■三田川小 6年
◇eスポーツで町おこし
小倉寿一、向井隆太、重谷華乃、牟田亮仁
吉野ヶ里町には日本に誇る歴史と食があり、県内外とのアクセスも便利です。そんな町の良さをもっと多くの人に伝えるために、eスポーツを活用した町おこしを提案します。
eスポーツとは、ビデオゲームを使ったスポーツ競技です。ポーランドのカトヴィツェ市のように、eスポーツ文化が発達した街は世界中のプレーヤーの憧れになっています。
そこで、eスポーツ交流センター「よしのがりeee」を建てませんか?eスポーツは認知症予防にも効果があり、施設で若者と高齢者が交流できます。実際に、大町町で高齢者向けの体験会が行われるなど、活用が広まっています。カフェなどを併設すれば、利用者の滞在時間も長くなります。
「よしのがりeee」を建てた次は、「よしのがりeeeカップ」を開催しましょう。大会を開くとたくさんの人を呼ぶことができ、町の経済が潤います。会場を文化体育館にすれば、東脊振ICからのアクセスも良好です。吉野ヶ里町が「eスポーツの町」として全国に知られ、より活気ある町になることでしょう。

■三田川中 1年
◇「平和」について
森琴葉、服部大雅、八谷蒼聖、山田路翔、鈴木景翔
私たちは平和について調べました。旧目達原飛行場で実際にあった出来事を基に作られた映画「月光」を観て、町に残る戦争の記憶をもっと知りたいと思ったからです。
「特攻」とは、軍用機や舟艇などで体当たりする攻撃です。太平洋戦争末期に日本軍が組織的に行い、決して生きて帰ることのない戦い方で、多くの若者の命を奪いました。現在の駐屯地がある場所にはもともと「陸軍太刀洗飛行学校目達原分校」という施設があり、特攻隊はここから飛んでいきました。駐屯地西側の本戦場跡地には、短歌が刻まれた石碑があります。南の海に散っていった若者たちをしのぶ歌を目にして、平和をずっと守っていかなければと強く実感しました。
私たちの住む吉野ヶ里町に残る戦争の跡を知り、私たちの祖父母が私たちと同じ年頃に、戦争や、戦後の苦しい時代を暮らしていたことが分かりました。今も世界では、ウクライナやイスラエルなどで戦争があっていて、たくさんの人たちが亡くなっています。一時も早く戦争が終わることを祈っています。

■東脊振中 2年
◇空きスペースの利活用
牟田安那、德安那南、西口遥斗
空き家の増加が社会問題となる中、吉野ヶ里町でも今後空き家問題は大きくなると思われます。そこで私たちは、将来中学校が統合された際に空き校舎となる建物を利活用して、観光客を呼び込み、地域の魅力を再発見できる施設にすることを提案します。
まず屋上には、東脊振の自然を一望できるグランピング施設を作れば、地域の魅力を観光客に伝えることができます。3階は、黒板などの備品を再利用し、懐かしい学校の雰囲気を感じるホテルに。2階は、さまざまなイベントができるレンタルスペース。音楽スタジオなどとして貸し出せば、町民にとっても便利です。
1階は、町の特産品を使ったメニューを楽しめる「Yoshinogari café.」を提案します。吉野ヶ里町には、特産品の知名度の低さ、若者が集えるカフェが少ないなどの問題があります。栄西茶の他、古代米を使ったごはん、ミカンやイチゴのスイーツを提供すれば、特産品の知名度をUPさせながら、若者が集う場所になり、スイーツが食べられるお店も増え、町が今よりずっと活性化すると思います。

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