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唐ワンくんの唐津今昔物語135

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佐賀県唐津市

■「唐津の記念物」(17)
~唐津の史跡・名勝・天然記念物~
島田塚(しまだづか)(島田塚古墳)
唐津市鏡にある島田塚は、鏡山の北西山麓(さんろく)に広がる砂丘上に営まれた前方後円墳です。西の前方部と東の後円部があり、東西主軸の全長は33.4mです。前方部の幅は16m、高さは3mで、後円部の径は17.4m、高さは4.5mであり、後円部の方が1.5m高くなっています。
内部主体は、後円部の南側面に羨道(せんどう)が開口する横穴式石室(よこあなしきせきしつ)です。羨道からつながる玄室(げんしつ)は、長さ3.85m・幅2.9m・高さ2.9mで、壁面には赤色顔料が塗られています。玄室内には、奥壁に沿うように舟形石棺(ふながたせっかん)が安置されています。舟形石棺は長さ2.4m・幅0.8mで、砂岩をくり抜いて造られており、側面には6つの縄掛突起(なわかけとっき)が付いています。ただし、石棺の蓋(ふた)は失われています。
島田塚は明治43(1910)年に発掘され、昭和8(1933)年には再調査が行われています。これにより、さまざまな副葬品が出土しました。出土遺物には、甲冑(かっちゅう)・武器類・馬具(ばぐ)・方格規矩鏡(ほうかくきくきょう)・六獣鏡(ろくじゅうきょう)・金銅製冠(こんどうせいかんむり)・金銅製三輪玉(こんどうせいみわたま)・銅鋺(どうわん)・銅釧(どうくしろ)・勾玉(まがたま)・管玉(くだたま)などがあります。各地との交渉により得られたさまざまな副葬品から、被葬者は地域を代表する権力者であったと考えられます。このような埋葬状況から、島田塚は6世紀前半の築造と推定されており、昭和47(1972)年には佐賀県史跡に指定されています。

問合せ:生涯学習文化財課
【電話】72-9171

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