次に、もう一つの柱である温もりある明るいまちについては、街路灯、防犯灯等の照明、横断歩道を含む道路等の白線、カーブミラー、ボラード等の交通安全施設等を整備することにより、安心安全なまちづくりを進めていきます。加えて、子育て支援、福祉、農地、空き家等の各種のワンストップ相談窓口の設置やインターネットを活用した双方向の相談体制の構築も、住民の皆様方の安心感を生むことになるので、それぞれの分野で積極的に進めていきます。
また、健診や特定保健指導等を通じた健康増進やスポーツ、文化、音楽活動等の町内への更なる普及は、町民の皆様方に心の余裕を生み、明るく前向きな気持ちになっていただけると確信しています。とりわけ、軽スポーツの普及は、健康維持だけでなく、参加者の連帯を生み、プレーする人だけでなく、みる人をも明るくしますし、プロスポーツに対する応援も、みる人を明るくし、町の活力を生むと考えています。
更に、基山(キザン)・基肄城をはじめとした基山町のシンボルを町内外に知らしめることにより、青少年を中心に故郷への愛着や誇りを醸成することができます。また、今秋に、基山町で卓球競技等が開催される国民スポーツ大会や全国障害者スポーツ大会において、おもてなしの心により、町外から多くの訪問者をお迎えすることも、達成感と自信に繋がると考えられます。これらの、愛着、誇り、達成感、自信なども、広い意味で、温もりある明るいまちへと繋がるものだと期待しています。
これらの政策は、「第5次基山町総合計画」や「基山町デジタル田園都市国家構想総合戦略」との整合性を意識したものとなっていますが、今後、策定予定の第6次基山町総合計画との整合性をとることも必要であり、策定の進捗に合わせて、本所信表明の再検討も必要になると考えています。
また、この所信表明の実施のためには、財源の確保が必要となります。基山町の財政の動向は、現段階では比較的良好な状態ですが、扶助費、道路等の社会資本整備や公共施設等の維持更新費等の増大を勘案すると、早急な「財政計画」や「公共施設等総合管理計画」等の再検討が必要となります。具体的には、公共施設の長寿命化や町民の皆様の健康増進による医療費、介護費の適正化等による歳出削減とあわせて、積極的な企業誘致、移住定住の促進等による税収増、基山町の特産品の充実によるふるさと納税の増額、有料広告の拡充などによる歳入の上乗せにも努力してまいります。
なお、政策の検討や実施にあたっては、職員の健康状態を見守りつつ、職員の働き方改革、やる気の醸成、人材育成に積極的に取り組み、町民の皆さんから、「役場に来たら明るく元気な気持ちになった」と言われるように、職員みんなと努力していきます。
令和6年3月4日
基山町長 松田一也
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