■職種の垣根を越え、暮らしの安心を支える
ちくたくネットは、専門職のみなさんや各施設長、相談員、そして民生委員からなる地域包括ケアのネットワーク。平成26年の設立以来、切れ目のない在宅医療と介護サービスを提供されています。
職種ごとの部会で定例会を開き、課題を確認。全ての部会が集まる「多職種研修会」では各部会の意見を聞き、強みを知り、研修会後の活動に生かしています。こうした機会があることで、医療・介護専門職同士の連携強化を図っています。
今年度の活動テーマは「ひろう、つながる、わかりあう」。市民のみなさんや医療・介護専門職の声を拾い、つながり合い、そして分かり合えるような、より細やかな地域包括ケアをめざしています。
誰もが必ず直面する、医療・介護の問題。その中に「在宅」という選択肢を持ち、本人も家族も望んだ生活ができるよう、さらに充実した地域包括ケア体制の整備をしていきます。
■ちくたくネットの各部会をご紹介!
各部会でレベルアップを図るほか、職種の垣根を越えて交流しています。
〇民生委員も参加!
市民のみなさんを代表し、市民目線で提案。
よりニーズに沿った取り組みができるようになりました。
〇ヘルパー部会(訪問介護事業所)
自宅での穏やかな暮らしを支えるため、介護保険制度の中でどのようなケアが最適かを日々研究しています。
〇ソーシャルワーカー
・病院・施設部会
前年度は災害をテーマに『医療版災害マップ』を作成。今年度は専門職のスキルアップをめざし、研修会を予定しています。
〇ケアマネジャー部会
利用者と各専門職の架け橋となるよう尽力。自立した暮らしを支えるサービスを届けられるよう、調整します。
〇訪問看護部会
講習会などを通じて訪問看護の役割を啓発。これからも部会員が密に連携し、より良いサービスを提供していきます。
〇通所系部会
(デイサービス・デイケアなどの事業所)
各事業所の特色をまとめたリーフレットを作成。利用者に役立つ情報をお届けできるよう取り組んでいます。
■知識を身に付け、より自由な意思決定を
ソーシャルワーカー・病院・施設部会の部会長を務める西村さん。ちくたくネットの立ち上げ当初から、熱い思いで活動を牽引されています。
令和2年度、ちくたくネットの活動で「自宅で受ける医療・介護について」のアンケートを実施。自宅で最期を迎えたいけれど現実的には難しいだろう、と考える人が多数だったことから、多久市の在宅看取り体制について情報発信されてきました。
ところが、2年後に改めてアンケートを取った結果「難しい」と考える人の割合はほとんど変わらず。「ショックでしたね。同時に、自分らしく生涯を過ごせることを知っていただくために、学びの機会がさらに必要だと痛感しました」と、てらこ屋ちくたく塾を開こうと提案されました。
「医療・介護専門職同士の連携強化と市民のみなさん個々のスキルアップがかなえば、本人・家族ともに自由な意思決定ができるはずです。めざす将来像に向けて、さらに尽力します」と熱意を込める西村さん。今後のてらこ屋ちくたく塾の活動に期待が膨らみます。
▽取材協力者
ちくたくネット運営委員
医療ソーシャルワーカー
西村昇造(にしむらしょうぞう)さん
■てらこ屋ちくたく塾
▽第1回
9月17日(日)
「本当に知ってる?在宅で受けられる医療保険と介護保険」
講師:岸川茉由(きしかわまゆ)さん(諸隈病院社会福祉士)
医療保険と介護保険の仕組みから、実際に受けられるサービスまで、参加者23人へ丁寧に解説。
参加者からは質問や悩みの相談もあがり、細やかに一人ひとりの声を拾う場にもなりました。
今後の予定
▽第2回
12月10日(日)
「あなたならどうする?家族が癌になったら…」
講師:北島千皓(きたじまちあき)さん
(多久市立病院社会福祉士)
平山義文(ひらやまよしふみ)さん
(地域包括支援センター主任介護支援専門員)
▽第3回
令和6年2月4日(日)
「在宅診療や訪問看護ってどうやったら利用できるの?」
講師:ちくたくネット訪問看護部会
「市民公開講座・てらこ屋ちくたく塾に参加したい!」
「ちくたくネットについてもっと知りたい!」
申込み・問合せ:地域包括支援課
【電話】75-6033
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