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野の仏ギャラリー(54)

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佐賀県多久市

■十三仏(じゅうさんぶつ)
東多久町高徳寺

十三仏は冥界(めいかい)(冥途(めいど))の審理などに関わる仏で、十三回の供養(法事)を主宰するとされます。現在、小堂の側に十三仏が整然と安置されています。写真右から不動明王、釈迦如来(しゃかにょらい)、文殊菩薩(もんじゅぼさつ)、普賢菩薩(ふげん)、地蔵菩薩、弥勒(みろく)菩薩、薬師如来、観世音(かんぜおん)菩薩、勢至(せいし)菩薩、阿弥陀如来、阿閦(あしゅく)如来、大日如来、虚空蔵(こくうぞう)菩薩です。十三仏の台石には古賀区(六基)、杵島三坑(四基)、晴田村、砥川町、久保田村と刻まれ、炭鉱関係者もいたと推定されます。小堂前の修行大師像を載せた石碑に「十三佛建立記念十三佛建立発起人(十人の名前と町村名他)昭和七年五月建立」と刻まれています。高徳寺の十三仏は、この年に安置されたと考えられますが、当初の位置から移設された可能性もあります。
※写真の左端に、十三仏以外の二体が写っています

多久市郷土資料館長
藤井伸幸(ふじいのぶゆき)

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