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【人権教育No.316】ともに生きる

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佐賀県多久市

■「自分らしく生きる幸せ」
最近、自分らしく生きる、特に高齢者の「ひとり」で生きる老後について、世間では話題になっているようだ。
空気を読む、出る杭は打たれるなど、皆に合わせた生き方(日本文化の根底に流れているような気がするが)でなく、自分らしく生きてこそ幸せがあるという各人の人権意識がそうさせているのだろうか。ある週刊誌にも「一人で生きる老後の特集」があった。
仕事中心の人生。…退職後地域に溶け込めず、振込詐欺にも遭いやすい。
ひとりになって子どもとの同居は最悪だ。…自己実現の楽しみは削られ、子は親の介護なんてとんでもない。
住み慣れた自宅を手放すなんて。…マンションは狭く、新しいコミュニティに溶け込めない。老人ホームに入居しても孤立してしまう(特に男性は)。
エンディングノート・遺言書は早めに。…葬儀の形式、家族葬が多くはなっているが。喪主、遺影、呼ぶべき人、お墓の整理、相続。
私も戦後生まれ。ベビーブームの団塊の世代。後期高齢者となり、同窓会も今回の喜寿の祝いで一応終了しようとなっている。いつ天寿を全うしてもおかしくない年齢となり、自宅介護で自然死を望むが、自分の意思をしっかりと子どもや周囲に伝えるためにも、エンディングノートは、毎年書き改めていこうと思っている。自分らしく生きるためにも。

多久市人権擁護委員

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