■「はじめてのボッチャ」
ボッチャは、SAGA2024全国障害者スポーツ大会の正式競技です。重度障害がある人のためにヨーロッパで考案されました。
私がボッチャを知ったのは、20年ほど前になります。ボランティアで参加した福祉作業所のみんなとボッチャをしました。的にボールをできるだけ近づけることを競う競技で、地上のカーリングとも呼ばれています。この競技は投げ方や用具の工夫がされており、ボールは上から投げても下から投げても、あるいは足で蹴ってもかまいません。ボールを投げるのが難しい人でも、投球補助具(ランプ)を使って投球することができます。選手の指示を受けて、介助者はランプの設置や調整などを行います。チームワークも重要ということがわかりました。ボッチャはシンプルな競技ですが、技術・戦略は奥深く、それが面白く、白熱した戦いが繰り広げられた思い出があります。
近年では、ユニバーサルスポーツとして注目されています。多久市では道具の貸出をしており、福祉作業所や子どもたちになじみあるスポーツになってきています。ボッチャは年齢や性別、障害の有無、運動の得意・不得意など関係なく、誰とでも一緒に楽しむことができるのが最大の魅力です。ボッチャを通じて交流が生まれ、人と人がつながっていくと思います。競技者も観戦者も楽しめるボッチャにみなさんも参加してボッチャの魅力を感じてください。
社会教育指導員 宮下(みやした)
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