■「エイジズムを知ろう」
年齢や世代を理由とした固定観念や偏見を持つことを「エイジズム」と言います。例えば「高齢者は頑固だ」とか「年の割にすごいね」などと〝言った記憶〟や〝聞いた記憶〟はありませんか?また、若い人にむけては「最近の若者は」とひとくくりにするなど、年齢や世代によって人を評価をする経験はないでしょうか。
最近、地域の方々と一緒に作業をする機会がありました。年齢層はさまざまです。私にとっては初めての経験でした。私を指導してくれた年上の方に、作業を始める前に「急がず、自分のペースで進めてくださいね」と言われたことが印象に残っています。また、作業の合間に交わされる雑談や注意の仕方も温かみがあり、思いやりを感じました。このような配慮があったことで、私はリラックスして作業に取り組むことができ、人との関わり方も学ぶことができました。
異なる世代での交流は、発見やおもしろさやがあります。意見や経験を共有することで、理解が深まり、偏見をなくしていくことができます。私たちの日常生活において、エイジズムは広く存在しています。エイジズムをなくすためには、自分自身の固定観念に気づくことが大切です。経験と知恵は、年齢や背景に関係なく誰もが持っている貴重なものです。お互いの強みを認め合い協力してより良い社会にしていきましょう。
社会教育指導員 宮下(みやした)
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