■「末永くお幸せに…」
この春に、結婚式を挙げると若い二人が報告に来てくれました。コロナ禍で延期にしていた結婚式とのことで、私も久しぶりの祝い事を楽しみにしています。恋人を紹介するにあたり、とても緊張した中、初めのうちは、ぎこちない会話が続きました。しかし、二人の馴れ初めがSNS上で知り合ったとのことに驚き、緊張がいっぺんに緩みました。そして、昔は、「家」同士が結婚するような時代であったことや、私の時代も、男女の役割分担や「家」を重んずる意識がまだ強く残っていたことなどを話しました。私自身、「結婚」というよりも、「嫁ぐ」という感覚でいたので、家の中のことは、女がして当たり前という意識がありました。いろいろ話し込んでいくうちに、結婚という行為が、時代や社会によってその意味や形態が変化してきたことを改めて感じました。
憲法二十四条「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない」
いつの時代も結婚は、お互いを尊敬・尊重し合い、共に幸せを築いていくもの。主導権がどちらということではなく不足するところと得意なところを認め合いながら、それぞれが自分らしく暮らしていけるように、お互いに分かち合っていくものということを、若い二人に伝えながら自身にも言い聞かせました。
「人権」を認め合いながら末永く幸せでありますようにと願います。
社会教育指導員 野中(のなか)
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